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EQレポート「生きる力(非認知的能力)としてのEQ」

by : EQチェンジエージェント|パイオニア・ランゲッジスクール 小山 裕嗣  | 

2018年8月29日 | 

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EQプラクティショナー資格認定セミナーを受講し、認定を受けて活動するEQチェンジエージェントより、EQ活動レポートの一部をご紹介します。

 


生きる力(非認知的能力)としてのEQ

EQを活用してきたことで見えてきたこと

EQ を活用した事で、自分の中で大きな変化となったのは、これまで自分なりに思考しながら、感情と向き合い、行動してきた成果や成長過程が、数値化された総括的評価ではなく、形成的評価という形で認識出来た事だ。無論 「SEI プロファイル」や「 Brain Brief プロファイル」が絶対的評価ではなく学習可能なツールである、と認識した上で述べるのだが、元来、点数至上主義の日本の教育に関して懐疑的であった私としては、人格形成における感情と思考を調和させる能力を、教育者や企業の人事担当者たちがもっと重視して評価すべきと考えていた。

日本国内にずっといると気付かないのだが、これまで海外とのビジネス経験から、強く感じていたのは、日本人が認知能力=IQ ばかり重要視し過ぎた故に、日本が強みとしていた車、家電メーカー等の国際市場におけるシェアを落とし、結果 GDP が第三位に落ちた事だ。それはつまり日本人の非認知能力=生きる力(EQ)の弱さを露呈しまったことでもある。国際市場では、忖度や空気を読む等の一島国の常識や慣習は一切通用しない。そこで問われるのは人間力であり、思考力であり、そして感情力、まさに EQ そのものであると思った。

日本の未来を切り開くために必要なこととは?

近年の調査によると四大卒の新卒者による三年以内の大手企業離職率が 3 割強(中小企業は 4 割弱)というデータがある。これによると離職者の退職理由の最大要因は、残業時間でもなく、給与による不満でもない。あくまで人間関係のトラブルによるものとなっているところが注目すべき点だ。まさに EQ こそが、これからの日本の未来を切り開く重要なツールであると、改めて確信している。こういう社会的課題が多いご時世だからこそ EQ の本質を正しく理解すべきであると思った。そして感情をやっかいなものとして捉えるのではなく、感情をラベリングして、思考に目を向けさせる EQ をありとあらゆる現場へ導入、推進していくべきという想いを強くした。EQ 自体が漠然とした抽象的観念やマインドと誤解されている節があるので、今後どのように伝達、伝道していけば良いのかを日々考えているところである。

これからの時代に求められる「非認知的能力(生きる力)」

昨今、幼児教育における非認知能力(生きる力)という表現が、ノーベル賞を受賞した経済学者ヘックマン教授による著書で話題となった。この非認知能力こそが、まさに心の知能指数、感情知能と合致するのではないかと思っている。一部では、非認知能力=EQ という論述もあるので、今後 EQ を更に普及、発展させていくには、以下の点が、ポイントとなってくるのではなかろうか。

①EQ 自体が曖昧模糊とした抽象論ではなく、脳科学やポジティブ心理学等のエビデンスに基づいて科学的にきちんと立証された理論であるという事。
②米国で過去に行われた 213 の研究結果を調べたところ、EQ による教育介入を受けた調査対象の 27 万人の生徒は、授業態度やクラスの環境が改善されただけでなく、平均して学力スコアが 11%改善した、というような具体的な効果効能のデータ収集。

こういった事実や事例を基に正しく伝達していけば、日本に山積する教育や経済等の社会的課題を解決するきっかけの一手になるかもしれない。

私自身、EQ を学んで事で良かったと思うのは、これまで自分で培ってきた自分の強みに注目し、更なるトレーニングを行う事で、学習可能なコンピテンシーを更に高めていきたいという意欲が更に向上した事である。

パイオニア・ランゲッジスクール
EQプラクティショナー

小山 裕嗣