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EQとシックスセカンズジャパンのこれまでの歩みと未来 

by : 6SJ代表 田辺 康広  | 

2018年3月14日 | 

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みなさま

いつもシックスセカンズジャパン社をご愛顧いただきありがとうございます。
代表の田辺康広です。

今回は、本日装いを新たにしましたホームページリニューアルを期に、少しばかり皆様のお時間を頂戴して、EQとシックスセカンズジャパンの歩み、そして未来に向けた今後のビジョンについてお伝えしたいと思います。

シックスセカンズジャパン社は2010年11月26日に立ち上げ、7年半が経過しました。
振り返りますと、1996年に「EQ-心の知能指数」(講談社)が日本でも発刊され、EQに注目が集まりました。
加えて2000年を超えるとEQリーダーシップ、社会的知性、SEL(ソーシャルエモーショナルラーニング)などのキーワードが米国を中心に海外から流れ込んできました。

2010年の夏、それまでEQ(情動知能)に関心を持っていただいた知人たちから「さらにグローバルなEQ検査が欲しい」「実践的なEQ研修が欲しい」「しっかりとしたEQ認証機関が欲しい」といった声が寄せられたため、世界のEQ事情を眺めた結果、1997年からグローバルEQネットワークを構築していた”Six Seconds(米国NPO法人)”に目が留まりました。

Six Secondsのメンバーは「EQ-こころの知能指数」の第15章(情動教育のかたち)で紹介されているヌエバスクールのメンバーたちです。子供たちのそれぞれが持って生まれた才能を活かすためにはEQ(情動知能)の発達は欠かせないという考えを基に1967年から情動教育を実践してきた皆様です。

2010年8月、さっそくオーストラリアのメルボルンで同社が開催しているEQプラクティショナー認定資格取得プログラムに参加しました。目的は3つ。1つ目はどのような内容を伝えるのかを知りたい、2つ目はどんな人たちが参加しているか知りたい、そして3つ目には責任者と会って日本オフィスを開設したいと伝えたい、でした。

それまでも日本でEQ(情動知能)を知る、EQ(情動知能)を使いこなす、という講演や講座を実施していましたのでいまさら EQ(情動知能) が何かを知る必要もないだろう、という思いから1つ目の目的は物見遊山的でした。

しかし、プログラムで出会った内容は私にとっては新鮮であり、驚きでありました。というのも EQ(情動知能)の説明はサロベイ博士、メイヤー博士、カルーソー博士の整理した4ブランチモデルやゴールマンのEQコンピテンシーとは違い、子供達でも理解しやすい独自の EQ(情動知能)実践モデルを紹介し、さらに構成するEQコンピテンシー(素養、能力)の伸ばし方をアクションラーニングメソッドで私たちに伝えてくれる、というこれまで自分が伝えてきたスタイルとはだいぶ異なるスタイルだったからです。

参加者は40名でした。学校関係者(校長から新米教師まで)が20名、ビジネスコンサルタントや人事関係の人が20名、ちょうど半々でした。この構成にもビックリでした。さらに教育関連とビジネス関連の人たちが、「生徒や顧客が自分を活かすためにどうEQを活用するのか」を学び、討論する。この体験を通してこのプログラムをぜひ日本に紹介したい、いやすべきだという決心に変わりました。

コースが終わり、講師を務めていたSix SecondsのCOOであるジョシュア・フリードマン氏(現CEO)に時間をもらい、まず講座参加のお礼と感想を述べさせていただく時間をいただくために食事に誘いました。(ちなみにその時のメインディッシュはKOBE BEEFでした)

上記の感想を述べ、そして最後に「実は日本でオフィスを開設したいと考えているのだが、可能か?どのような手続きが必要か?」と切り出しました。ここでもびっくりさせられた事がありました。それはジョシュアが「ヌエバスクールの時に毎年生徒を大阪教育大学附属池田小学校に連れてきていたので日本のことは良く知っている」し、「中学の頃は合気道を少し習ったことがあるので日本文化には少し造詣がある」し、加えて「自分は日本が大好きだ」「いつか日本にも展開できたらいいなと思っていた」と言ってくれたことでした。

帰国してさっそく開設準備に入りました。

会社設立の手続き、場所探し、Six Secondsの商品(まずは検査と認定プログラム)の日本語化、核となる顧客探し…あっというまに11月が終わろうとしていました。年内設立を目標としていましたので、突貫工事をつづけ11月26日になんとか設立にこぎつけました。

事務所もオープン、日本語化も少しづつ進めてきて、次に立ちはだかった壁は「日本語検査の信頼性と妥当性を検証するための母集団集め」「検査の日本語表記」でした。このような心理検査には最低300名程度の回答データが必要ということで、いろいろな方面の方にご協力を得ながらデータを集め、イタリアのデータセンターに送り母集団の検証を進めました。こちらは数字の世界なのであまり問題なく進めることが出来ました。問題は「日本語表記」でした。たとえば欧米の書式で名前を記すと私の場合はYasuhiro Tanabeとなります。そのまま漢字を当てはめると康広 田辺と表記をしてしまいます。なのでプログラムを名→姓から姓→名に書き換えてもらったり、禁則処理のルールを理解してもらったり、と意外と手間取りました。

それから7年半たちましたが、現在では日本人の受験データも1万件を超え、国別受検者数では米国、イタリア、に続き第3位となってきました。

さて、懐古話にスペースを割いてきましたが、今回のテーマは「これまでの歩みと未来」でした。

私どもは3年ごとの計画を立てています。

2011年~2013年 確立 (商品ラインナップをそろえる)
2014年~2016年 拡充 (とにかく皆様に知ってもらう)
2017年~2019年 パートナーネットワークの基盤強化 (ビジネスパートナー<チェンジエージェント>と連携した市場進出)
2020年~2022年 教育フィールドへの進出

今回のホームページリニューアルはこの計画に沿ったものです。

つまり拡充期までは、知ってもらうをベースにしていたので、ホームページも静的(カタログ的)なものになるようデザインしてきました。検索数や検索順位でもだいぶ上位に来るようになった現在、計画に沿ってエンドユーザーの皆様からビジネスパートナーの皆様までが常に新しい情報を手に入れるだけではなく、ホームページを閲覧することでインスパイア(啓発、創発)されるような動的なサイトを目指しているからです。

例えば今回のリニューアルで、お客様が地域のビジネスパートナー様を検索できるようにしました。

これからは、

例えば研修等で利用するグッズ、ツール関連の使い方例を動画で紹介してまいります。

例えば日本人のデータから見えてくるものを動画プレゼンテーションさせていただきます。

例えば認定内容が手に取るようにわかる資料をご用意します。

例えば日常におけるEQ実践法のヒントを伝えていきます。

皆様の声をベースにフットワークよく、訪問したいという仮想コミュニティをホームページを通して実現していきたいと考えております。
その先には、EQを身近に感じて、家庭でも組織でも社会でも実現してもらえるよう、伝えていきたいという思いがあります。

「シックスセカンズジャパンになにか一言伝えたい」とお考えの皆様、ぜひ声をお寄せください。

 

シックスセカンズジャパン株式会社
代表取締役 田辺 康広