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若年者層とEQ

by : 6SJ 勝又 美江  | 

2018年2月15日 | 

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弊社のホーム―ページに「EQの実践者たち」という紹介ページがあります。

EQの活用事例をどのようにしたら、もっとEQの重要性や必要性の理解やEQの能力開発の実用的イメージをもってもらえるかと考えをひねり出した末に「実際にEQをさまざまな領域で実践している人の生の声がいいのでは」ということで8人の方へのインタビューを写真付きで紹介しているページです。

このEQの実践者たちにご登場いただいているお一人、小林隆二さんと先日、こんな話をしました。昨年、小林さんが実施された新入社員研修についてです。


去年、ある会社さんで新入社員研修の一コマをお願いされて「社会人の心構え」みたいなことを『時間は2時間で話して欲しい』と言われて、こんな話をしたんだよね。

新入社員の皆さんにね、まず初めに、こんなことを聞いてみたんだよ。

皆さんは、なんで仕事をするんだろうね

そうすると、キョトンとした顔をするんだよね。

しばらくすると、「一人前の社会人になるため」とか「給料のため」とか、いろいろ言ってくれて。正解があるわけじゃないし、難しい質問なんだけど、一生懸命応えてくれるから、嬉しいんだよね。

でね、次に、僕はこんなことを言ったんだよ。

皆さん、きっとこんなことを思い始めると思いますよ。
何かって?それは、すぐ、辞めたくなる。

そうすると、キョトンどころじゃなくて「ええっ?」ってギョッとした顔をするんだよ。
続けて僕はこう伝えたんだよ。

でもね、よく考えてごらん。
「できない自分を突きつけられる」
「こんなハズじゃなかった」って思う環境に身を置くんだから、辞めたくなる気持ちが湧くのは当然なんだよ。
出来ない自分が恥ずかしい、悔しかったり、不甲斐なかったり、時には叱られて悲しくなったり。
そういう気持ちが湧いてしまうと、「あぁ、辞めたいなぁ」って思ってしまいがちになる。
自分の居場所じゃないなって。
誰でも起こり得ることなんだよ。

じゃぁ、辞めるんじゃなくて、どうやって頑張るか

なんてことを、やり取りしながら話をさせてもらったんだよ。

そうしたら、半年くらいたって人事の方から「小林さんの話が一番面白かったって、新入社員全員が言うんですよ。すごく心に残ってるって。」って言われて、いや~嬉しかったね。


精密機器メーカーの専務取締役時代にEQと出会い、退任後は地元山梨県下の企業向けにご自身の経験談を交えながらEQ開発の必要性を講演や研修で精力的に伝えられている小林さん。

「これからの日本、特に地方創生の観点や中小企業が生き残っていくためには絶対にEQの発揮が必要」と常々おっしゃっています。

新たに職に就いた人材が事前に思い描いていた仕事や職場環境のイメージと実際の現場で経験したことの違いを消化しきれず、不安や幻滅、喪失感、無力感などを強め、ときに離職にまで至る問題ともいわれているリアリティショック。

新入社員だけでなく、ベテランも大きな環境の変化に直面した際に、リアリティショックに陥ることがあります。

理想と現実のギャップから起こる不安感や葛藤、焦燥感を処理しきれず、前向きな思考を働かせる状態にないまま離職という選択をしてしまう若年者の離職は社会問題ともなっています。

「三つ子の魂百まで」
入社から3年間は、社会人の基礎力を養う大事な時期です。

働き方改革が叫ばれていますが、現代社会に生きる若年者のセルフ・マネジメント(自己管理)は、
タイムマネジメント、健康管理、そして
感情マネジメントです。

“Emotional intelligence
is the ability to perceive emotions, to access and generate emotions so as to assist thought…”

Peter Salovey and John Mayer

感情知能は思考の助けとなるように、感情を理解し、アクセスし、創出する能力のことである

ピーター・サロベイ&ジョン・メイヤー
(訳者:田辺 康広)

自らの感情をマネジメントし、適切な思考、意思決定、行動の選択ができるようになるためのEQを能力開発することで、若年者の早期離職の改善策や自律的なキャリア形成支援を目指すプログラムにEQを導入する企業が日本国内でも増えています。

これからの日本をつくる担い手となる若年層が、活力あるキャリアを築いていくために、EQの能力開発を推進する風をさらに吹かせていきたいと思います。

シックスセカンズジャパン
勝又美江