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セミナー講師とEQ

「人」が企業や組織の差別化要因となってきている時代において、セミナー講師の役割も変わらなければなりません。

セミナー講師とEQ

世界で500万部を超えるベストセラーとなったダニエル・ゴールマン著の「EQ-心の知能指数」は1993年サンフランシスコの南にあるヌエバ学習センターへの取材から始まりました。

目的は“セルフサイエンス”という情動面の知性を高める授業を見学するためでした。そこで繰り広げられていた風景はそれまでの常識とは異なるものでした、情動の知性について深く考えたアリストテレスが今日生きていたならば、ヌエバの試みに拍手を送ったであろうと記されています。

このセルフサイエンスの考案者として紹介されているカレン・マッカーン女史は現在の米国NPOシックスセカンズの設立者です。セルフサイエンスで培われたシックスセカンズ社の教育の学習哲学(基本ポリシー)は世界中のEQ教育者や研修講師に徹底されています。 以下に紹介します。

学習哲学

【1】叡智は自らの中に

私たちは、参加者が自分自身の答えを見つけることができるような環境、経験を作ります。
その鍵となるのは内省(自らを見つめる事)です!

やるべきこと:質問する。(教えない)参加者が質問について考える時間を与えます。そして、それぞれが内省したことを共有する。
答えを検証する- 「正しい答え」より深い概念に焦点を置く。
スライドを読まない。参加者にはスライドに関してよく考えなくてはいけないような質問をする。

【2】方法がないのが方法

人は様々な方法で学習します。私たちは多くの学習スタイルに合った授業をする必要があります。また、現実の人間の複雑さに効果的に働きかけるために、柔軟に対応する必要があります。

やるべきこと:人々が自分に一番合った方法で学習できるように、多様な学習スタイルを提供する。各結論部分では、参加者が学習したことを自分で統合し、自ら次の段階へと進む必要がある。

【3】プロセスがコンテンツ

学びは経験と内省することから生じます。それは、実行する事、考える事、そして感じる事です。私たちの役割は、参加者が自分の感情知能(EQ)を開発できるように、私たちが手本となり、感情知能(EQ)を使う事です。

やるべきこと:概念的理論を用いながらも、参加者が自ら多くの気づきを得られるよう経験をもとに学べるアプローチを活用する。ファシリテーターは、自らの感情知能(EQ)を使い手本になり、プロセスを振り返りながら、話し合いができる枠組みを作るのが良い。

【4】1、2、3パスタ!

参加者が学習したことで行動を起こさなければ、私たちは参加者の生活を変え、世界を改善したことにはなりません。参加者が新しい考えを行動に移すことができるようにサポートします。

やるべきこと:行動を起こす気にさせる期待感、ワクワク感、喜びの感情を育てる。考えを行動や次のステップに移すための方法を参加者に見つけさせる。時間を十分に取ること。

【5】魚は水を語らず

新しい視点を学習し身につける際に、考えと行動の不一致が多少生じます。プラクティショナーの仕事は、人が心地良さや同調する事を越えて、未知の領域に向かって進んでも大丈夫な状況を作ることです。これにはあなたの情動が大きく影響します。グループ内の信頼を素早く築くことができれば、実施するセミナーは参加者に自分自身や仕事に関する新しい、貴重な視点を与えるでしょう。

やるべきこと:参加者があんまり快適ではないディスカッションやアクティビティする。そして、新たな視点で状況をとらえるように励ます。誰もが認識しているけれど話したくないと思っている重要な問題について、敬意を払いながらもオープンに話し合う。

また、実際にセミナーを運営する際の注意事項として、「すべきこと」「すべきでないこと」を徹底されます。次では、「すべきでないこと」を紹介しましょう。

講師が特に気をつけること

教育関係者や研修講師は認定資格講座の中で次の6つを避けるべきこととして徹底されます。

  • 1.小休止としてのアクティビティ
  • 2.5分以上の講義
  • 3.「自分の答えを当てさせる」質問
  • 4.先細りの論争
  • 5.スライドを読むこと
  • 6.人も自分のように学ぶと仮定すること

このほかに「すべきこと」や「講師としての12のチェックポイント」なども学びます。

「覚える」から「わかる」

覚えたことは忘れるが、わかったことは忘れにくい。

シックスセカンズのセミナー講師はプログラム内の各モジュールが終わるたびに参加者に「わかったこと」を尋ねます。内省を促し、言語化を試みてもらいます。そのことにより、強く脳内に定着し、次の機会への準備ができるからです。

「わかる」ためのポイントは2つです。1つは体験型(五感の活用)のスタイルを心がけること、もう1つは参加者の内省の時間を十分にとることです。

「わかる」を目的にしたセミナーを設計するのは難しい作業になります。そして運営も難しいものとなります。

参加者にとって深い気づきや学び、行動変容へつながるセミナーを設計し、運営するためにシックスセカンズはセミナー講師に自らのEQを最大限活用することを指示します。設計にふさわしい感情をプロデュースし、緻密に計算する。運営にふさわしい感情を想起し、楽しい学習の場を創造する。

セミナー講師にEQの開発が必要な2つの理由

最後になぜセミナー講師にEQの開発が必要なのかについてお話をします。

1つは、様々な参加動機や目的を持った方を相手にセミナーを運営しますと相当なストレスが生まれます。時にはキャパシティーを超えオーバーストレス状態となります。そのことに気づき、手当てをしないとストレスホルモンが体内に蓄積され、すぐに飽和状態となります。そのような状態が続くと免疫細胞の減少にもつながりかねません。そこで必要なのがセミナー講師のEQ活用です。今の状態に気づき、ふさわしい感情に作り直すEQ能力の活用です。

またもう1つは、セミナー講師は参加者がポジティブな気持ちとなる状態を作る必要があります。自己肯定感や自己効力感の醸成です。問われるのがセミナー講師の参加者の感情に訴える能力です。これはEQ能力以外の何物でもありません。

自らの感情を整える能力、また参加者の感情に訴える能力を向上させることが、これまで磨き上げてきた講師スキルや知識をさらにグレードの高いものにできると考えます。

シックスセカンズジャパン株式会社

Six Seconds® Japan,Inc.

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