EQ研究のはじまり
すべては1987年の夏、2人の心理学者から始まりました
「ピーター・サロベイ」と「ジョン・メイヤー」というアメリカの学者が家のペンキ塗りをしながら、話をしていたときに、「EQ-感情知能」の全体構想が誕生しました。
ピーター・サロベイ(現:イエール大学学長、イエール大学の心理学教授)とジョン・メイヤー(現:ニューハンプシャー大学の心理学教授)の2人は、この日、認識や感情に関する研究について話しているうちに、政治家へと議論が及び「これほど賢い人がどうして、これほど愚かな行動をとれるのか?」と、彼らは不思議に思ったそうです。そこで、不思議な事が起こりうる要因として、2人の出した最終結論は、「賢い意思決定には従来のIQで測定した知性を超えるものが必要」、「従来と異なる知性を超えるものが必要」、「従来と異なる知性が無ければ、現実に起こっていることの説明ができない」、ということから新しい研究ははじまりました。
感情の大変革
提唱者のサロベイ博士とメイヤー博士によると、とくに1960年代、70年代にかけては、人工知能(AI)やスキャナーを使った脳科学の研究にともない、心理学の世界においても感情と知能の解釈の見直しが加速度的に進んだと言われています。
一方で、70年代の米国の退廃的世相を生み出した原因が、IQに偏り過ぎた教育システムにあったのではないかとして、教育学的見地からも知能論の再構築が議論されました。そして、さまざまな分野で議論がなされ、1つの帰結として、情動知能(EI)論を提唱したと説明されています。他の研究者や思想リーダーも大勢、感情知能の概念に貢献してきています。ルーベン・バーオンも1980年代後半から、業績における感情の効果を研究し続けてきました。実際に、彼の博士論文の草稿に「EQ」という言葉を用いてさえいます。
|「EQとは」前へ | 次へ「IQ偏重の時代」|


