田辺康広のKnowledge Magazine

ダニエル・ピンク、企業競争力の今後とEQ

Vol.001 2011年9月1日発行

数多くの課題が同時に発生する現代社会では、
うまくビジネスを行っていくために新しい手法が求められています。

米シックスセカンズ最高執行責任者(COO)のジョシュア・フリードマンは、
「モチベーション3.0」(講談社、2010年)の著者、
ダニエル・ピンクに最近インタビューをしました。

消費者と従業員は手頃な価格で
実用品以上のモノ・サービスを求めていると、ピンクは指摘しています。

各企業は市場シェアの維持がますます困難になっていることに気づいており、
その「解決策は存在する」と説いています。

西側諸国の多くの消費者は、基本的な物質的・機能的ニーズが満たされており、
あらゆる面で、供給過剰の市場です。

このような競争が厳しい市場で、打ち勝つために取り入れられている手法は、
精神性・感情・美的感覚への徹底訴求です。

コーヒーを提供している店は、星の数ほどあるのに、
なぜ皆が、スターバックスへ足を運ぶのか?

免許を持つ、家族の人数以上の車を保有しているのに、
さらに、プリウスを買い求める人がなぜ存在するのか?

これらが、モノやサービスの美的、感情的、
さらには、精神的な側面へ戦略的にプレミアムを追加し
トレンドを引っ張る「意味の探索の加速化」だとはピンクはいいました。

ジョシュア・フリードマンは、ピンクの見解に加えて、
幾つかの主要なドライバー(推進要因)が
存在していると、強く主張しています。

ほとんどの企業にとって、
製品や保有資産は、さほどの競争優位を生み出しません。

新しいプロセスを開発しても、競合他社は1週間で同じことを開始する。
効率性を高めて生産コストを下げても、
翌月には、他国でより安価に生産できる優れたやり方が登場する。

特殊な装置に投資しても、すぐそばにいる人が同じことを行っている。

では、現代の企業はどこに競争優位を見出せばよいのでしょうか?

移動可能で柔軟な労働力、グローバルなネットワーク、
リアルタイムで手に入る情報、豊富な資産だけではダメです。

並はずれて優れた組織は、
顧客、従業員、リーダーたちとの人間関係に投資しています。

そうした傾向を踏まえて考えると、
今後数十年間でますます感情に秀でた人材面の強化が、
唯一の意味のある競争優位となっていくと捉えています。

感情知能が顧客や従業員のロイヤリティの構築に役立ち、
人々がイノベーションや成果を出し、
リーダーが価値を構築する助けとなるなら、
EQは世界レベルで成果を生み出すために重要となるのです。

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