田辺康広のKnowledge Magazine

「還暦」とEQ 

Vol.024 2015年8月6日発行

私事で恐縮ですが、本日8月6日に「還暦」を迎えました。
「還暦」から響いてくるのは「おじいさん」のイメージです。
そして「おじいさん」と言えば「好々爺」なんて言葉が浮かびます。

舌切り雀の冒頭に出てくる
「むかしむかしあるところに心優しいお爺さんと欲張りなお婆さんの老夫婦がいました。」
のイメージです。

でも、最近の電車の中で「好々爺」めいた人を見なくなりました。
加えて、 自分自身がこれから「好々爺」になれるか心配です。

余談ですが、女性のほうは年を取ると鬼婆や意地悪ばあさんなどと揶揄した表現で言われますが、とんでもない女性蔑視ですね。

さて「好々爺」を広辞苑(第6版)で調べてみますと「人のよい老人。 にこにこした優しそうな老人。」とでてきました。「人のよい」が気になりますがたぶん「品格がある」「世話好き」「お人よし」などの意味合いをふくんでいるのでしょう。

ここで、田辺的解釈として強引にEQと結び付けてみました。

「にこにこして穏やかな老人」とするならばシックスセカンズ社のEQ実践モデルで言うと「感情を鎮めたり、ふさわしい感情をあらたに生み出す」コンピテンシーである“感情のナビゲート”が発達しているのではないか。

弊社の日本人6,066名のデータからこの“感情のナビゲート”の値を年代別に拾ってみました。

20代以下   88.0
20代          91.7
30代          92.9
40代          95.7
50代          97.8
60代超      102.7

「アッ、やっぱり年齢を重ねると穏やかになれるんだ!」

では、「好々爺」と「鬼婆」の表現だから「この“感情のナビゲート”というEQコンピテンシーは女性に比べると男性が上回っているのかな」と思い調べてみました。

男性          103.9
女性          102.0

「あまり差がないや!」

「男性は女性に比べ年齢を重ねると穏やかになり、女性は牙をむきやすくなる」とい男尊女卑的な考えは成立しないのでしょうね。

それより心配なのは最近新聞記事によくでてくる「暴走老人」「切れる老人」という表現です。 男性に多いようです。

年齢を重ね、感情のナビゲート能力が発達してきたというのにこのように表現されてしまうのはなぜなのでしょうか。

「EQ、 心の知能指数」「EQリーダーシップ」「SQ」で澄明なダニエル・ゴールマン氏が表現する「感情の鎮静剤=共感力」をついて調べてみました。 60代超の男女の数値は

男性          103.8
女性          107.9

「あれ?」

男性も決して共感力が未発達なわけではありません。他の年代より高い値を示しています。ただ、日常生活の中でおもわず相手を慮る機会と分量が女性より少ないのかもしれません。

つらつらこんなデータを朝5時から見つめながら(年を取ると寝ていられなくなる)、60歳を機に、あらためて“適切な判断や行動のために思考と感情を融和する知能=感情知能(EQ)”を上手に機能させ、周囲も自分も穏やかで平和な日常を築いていきたいと改めて思いました。

皆様も素敵に年齢を重ねてください。

田辺 康広

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