EQコミュニティマガジン

「EQを伝えたい理由」

創刊号 2017年7月5日発行

「見て、見て!イルカ!」

3才の甥は超がつくほどの魚好き。休日に出かけた水族館の巨大な水槽の中で泳ぐ、
図鑑で見た魚を指さしはしゃぐ姿は伯母の私を微笑ましくさせる。
屋外に磯遊びが体験できるスペースが現れた。
まぶしい日差しの中で、子供たちが水と戯れる弾む声が聞こえてくる。

磯遊びを楽しむ小さな歓声の中に、甥も飛び込んでいく。

「これ、知ってるよ!ウ・ミ・ウ・シ!」

水辺に顔を近づけてよく見ないと、一見、岩と見間違えるような物体を指さし、
小さな口を縦と横にめいっぱい広げて、3才児は得意げに伯母さんに教える。
大好きな海の生き物を自分の目で見るという体験が、彼をまさにエキサイティングな状態にさせる。
しかし、すぐには水の中に手は入れない。
周りの子供たちのすることを覗きこんだり、じっと観察している。
そんな甥の隣に5才くらいの女の子が水の中のウミウシを両手でギュウギュウと押しはじめた。
ウミウシに相撲の張り手を入れている。
「変な感じぃ~」女の子はけらけらと笑いながらウミウシに張り手を食らわせている。
それを見ていた甥が「ボクもやる!」といって、水の中に手を突っ込んだ。

シックスセカンズのEQプラクティショナー(実践者)の学びの中に
「チェンジマップ」というものがある。
人が自ら変化するサイクルを示すものだ。
今、組織や個人に対して「変化」「変革」を求める声は大きい。
社会や組織の中で自分のキャリアを見据えた時に、
私たちは自ら変化することを選択しなければならない時がある。

しかし人は変化を好まない。

それは脳の機能が「効率=少ないエネルギーで維持する」ことを優先させようとするからだ。
では、私たちの脳をどんな状態にしたら「変化」を生み出しやすいか。

変化を推進するには、自らの感情を「Excitement(ワクワク感をつくる)」ことが必要だ。
だがエキサイトメントな状態を作るだけでは行動には至れない。
行動に向かわせるには「Courage(勇気)」が必要だ。
勇気は人を前進させる。
勇気は「できそう」という自己効力感や「これでいいんだ」という自己肯定感を伴う。
勇気をもって行動した先に訪れるのが更なる「Curiosity(好奇心)」である。
3才の甥がワクワクして5才のおねえちゃんのやることを見て恐々水の中へ手を伸ばす、
感情を伴う体験は甥の更なる好奇心となって海の生き物への興味関心を広げていくことだろう。

「自ら変化を作り出していくためには、『豊かな感情を伴う体験を積む』ことが重要ではないだろうか。」
「豊かな感情体験を積むことは、自分を変化させることにつながり、ひいては可能性や才能を開花させることにつながるのではないか。」
ウミウシの感触にはしゃぐ甥をみつめながら、頭の中で言葉が巡る。
自分の中に湧く感情やめぐる思考を認識し、調整し、ふさわしい行動や意思決定を導くEQ(感情知能)を開発すること。
それは「豊かな感情体験を積むことが伴うことで更に磨かれるもの」になるのではないだろうかと自分が腹落ちする言葉を探す。

「そろそろ帰ろうか」
「うん」

帰路に向かう電車の中で「私は、なぜ、EQを伝えたいのか」と反芻してみる。
駅が近づくたびに言葉が浮かび上がってきた。
はしゃぎ疲れた甥の寝顔を見ながら、湧いてくる言葉と共に、EQを共に学び、伝えてくださる方々の顔も浮かんでくる。

「これからの未来を作る子供たち、今を生きる人々が豊かな感情体験を通じて、個人も組織も変化をチャンスと捉え才能と可能性を開花させるために、EQ活用を共に伝えることで支援したい」

私のノーブルゴールが見えてきた。

シックスセカンズジャパン
取締役 勝又美江

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