EQコミュニティマガジン

意図的に、戦略的に、感情を使いこなす

Vol.012 2012年8月13日発行

連日熱い戦いが繰り広げられていた、ロンドンオリンピック

競技を終えた選手のインタビューから
「本気で挑んだとき」「ピンチに陥った瞬間」「競技を振り返って」
どんな思い、どんな気持ちだったのか語られる。

今の気持ちを、さまざまな言葉で表してくれる選手たち。

「感動の名ゼリフ」と題してテレビ番組でも取り上げられることが多いが
2012年のロンドンオリンピックでは、どの選手からもよく聴く言葉があった。

それは、“楽しく”

「楽しもうと思いました」
「楽しくできました」
「楽しめました」

“金メダルを獲る”
“国の威信をかけて”
“応援してくれる人のために”

EQ理論提唱者、ピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が
EQ理論を唱えるきっかけとなった調査において

 成功者の要因のひとつに
  “プレッシャーをユーモアに変えられる人”
 というのがある。

大きなプレッシャーを抱え
期待と不安が入り混じる気持ちを
「楽しむ」という快の感情にして、前向きなパワーに変えていく。
まさに、EQの発揮そのものだ。

「楽しむ」というと、お気楽で、無責任な感じに捉えられてしまいがちだ。
ビジネスの現場では、その傾向が強いように感じる時もある。

しかし、「楽しむ」ことは、大いなるパワーを生み出す。

「楽しむ」ことは、“内発的なモチベーション”の影響が大きい。
内発的なモチベーションは、他人に言われたり、強制されたから
発生するのではなく自分の価値観や責任感から応じる、
快の感情によって生み出される。

このモチベーションレベルが高まると、厳しい状況下におかれても、
立ち上がり、現状に挑みリスクを覚悟し、辛抱する。

他の人々を動機づけることも可能にする。

シックスセカンズ社では、サクセスファクター(成功要因)となる4つの要因の中で
「Effectiveness:達成意欲(粘り強くやり遂げるようとする力)」を
一番に支えているEQコンピテンシーを665人を対象に調査測定したところ、
予測妥当性において一番高い値を出したのが
「内発的なモチベーション」であることが示されている。

「内発的なモチベーションを呼び起こし、活用する」ことは
自分のキャリアを切り拓いていく上では、特に大切な要素だ。

それだけではない。
内発的なモチベーションは、希望や可能性につながる楽観的思考も
実践させる傾向にある。

では、
「内発的なモチベーションを呼び起こし、活用する」には、どうしたらいいのか。

3つのステップがある。
1.“自分に湧き起こる感情をしっかりとつかむこと”
2.“自分にとって何が重要なのか明確にすること”
3.“明確にした物を追求する為のエネルギーと原動力を見つけること”

「誰が何と言おうと、やるんだ!という強いモチベーション」が
見当たらないときは、自分に湧き起こる感情に耳を済ませて欲しい。

湧き起こる感情を捉え、感情からのメッセージを掴むことが
内発的なモチベーションへの第一歩となる。

「自分にとって何が重要なのかを明確にして」
「明確にしたものを追求する為のエネルギーと原動力」にして
オリンピック選手たちは希望を持ち、可能性へチャレンジして
自分の道しるべとなる高い目標へ向かって突き進んでいった。

感情を、意図的に、戦略的につかいこなし、勝利を引き寄せていった。
そこには、ありたい自分に近づいている姿があった。

これは、「オリンピック選手だからできる、特別なこと」ではない。

感情は誰にでも湧き起こる。

湧き起こる感情をしっかりつかみ
感情を、意図的に、戦略的にエネルギーに変えていくこと。

そうすることで
前向きな感情が、自分が得たいこと、進みたい方向を
後押ししてくれるようになる。

(田辺 康広)

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