EQコミュニティマガジン

人生の成功要因

Vol.021 2014年6月5日発行

人は、何をもって「成功」というか。

人それぞれではあると思うが、ビジネスでもプライベートでも「成功」「サクセス」
するために必要な要因は何だろうか。

EQグローバルネットワークの6セカンズが提供するEQ検査にはサクセスファクター
(成功要因)という測定項目がある。
キャリアライフを豊かにする要因である。検査では4つのファクターが示される。
「達成意欲」「対人関係への意識」「健康意識」「生活の質への意識」の4つだ。

各ファクターは、それぞれの要因をどの程度日常で活用しているか自己評価したもの
を北米、中南米、欧州、中近東、アフリカ、アジアの25,000人のデータをもとに偏差
値評価で示している。

「達成意欲」は結果を出すために物事をやり遂げようとする能力の活用度合、「対人関
係への意識」は、人的ネットワークを構築し維持する能力の活用度合、「健康意識」は
活動的であり続ける自分を維持する能力、そして「生活の質への意識」では日常生活の
バランスと満足を維持する能力(英語表記はクオリティ・オブ・ライフ)の活用度合の
評価である。

この4つのサクセスファクターとEQを6セカンズでは長い間調査してきた。その結果、
判明したことはこれらのサクセスファクターとEQには高い相関関係がみられるというこ
とだ。

統計の世界では、相関係数を2乗したものを「予測率ないしは説明率」として使用する
が、サクセスファクタートータルのEQの予測率は0.5479を示している。
統計をかじった人ならわかると思うがかなり高い値である。つまり、EQを発揮することで
人生を豊かにするサクセスファクターを向上させることになる、ということだ。

特に以下のファクターの予測率は高い値を示している。
「達成意欲」 0.5011
「生活の質への意識」 0.4354

1995年秋、心理ジャーナリストのダニエル・ゴールマンが「エモーショナル・インテリジ
ェンス」のタイトルで感情知能の有用性と時代性を説いた。
日本でも「EQこころの知能指数」(講談社刊)でベストセラーになった本だ。その中で人
生の成功を予測するのに従来のIQは多く見積もってもせいぜい20%だ。残りは何かという
と感情知能だ、と力説した。

多くのリサーチャーの異議や疑義、賛同や同意が渦巻いた。6セカンズも確認が必要だと考
え、このような調査をしてきた。結果が上記のものだ。8割と言わないが、かなり高い割合
の要素となる、という結果だ。

よく「EQ研修は何にいいのですか、なぜいいのですか。」という質問に合う。答えは単純
明快で「社員の人生の成功要因をドライブ(駆動)してくれるからですよ」です。

一見、研修で人生の成功要因をドライブすることは、自己啓発と捉えられやすい。

しかし、今やさまざまな価値観や考え、人種も含め多様な人材をマネジメントする時代だ
からこそ、個のモチベーションや楽観的な思考を生み出しやすくするためには「達成意欲」
「対人関係の意識」「健康意識」「クオリティ・オブ・ライフ」を見つめることが必要にな
る。

人生の成功要因をドライブできるということは「自立した個として、自分らしい人生をポジ
ティブに歩むことができる」ことに繋がり、主体的、自立・自律的な人材を育むことになる
のだ。

「停滞感」「居場所感の喪失」「物語」「成長感」「達成感」

時代を映すキーワードがたくさん並ぶ中、閉塞感を打破するドライバーとしてEQの活用を叫
んでいきたい。

田辺 康広

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