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国連で語られたEQ ~3つの鍵は、平和・学び・私たちの未来~

by : Six Seconds CEO Joshua Freedman  | 

2019年10月1日 | 

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貧困のない世界を想像してみてください。同時に、全ての人が平等な世界を。 企業は栄え、環境問題もない。地球に暮らす私たち全員にとって、心身の健康が繁栄する世界を。

 
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米国本部公式ウェブサイト2019年5月27日「EQ at the United Nations」の日本語翻訳です。
画像をクリックすると原文記事をお読みいただけます

 

2015年、国連は、1,000万人以上の人々からの意見を得て、持続可能な開発目標の施行のため、投票を行いました。
2030年までに大きな進歩を遂げなければならない17の大きな課題。法律と施行に加えて、
このような世界をつくっていくために、私たち全員が必要とする、「ヒューマン・スキル」は何でしょう?

 

国連本部で行われた、初めてのEQカンファレンス

2019年5月17日、最初となる国連本部でのEQカンファレンスが開催され、ダニエル・ゴールマン(Daniel Goleman, 「EQ こころの知能指数」著)、パトリシア・フリードマン(Patty Freedman, Six Seconds Global)、リチャード・フェルナンデス(Richard Fernandez, Google発マインドフルネスを通じ感情的に知的なリーダーを育成するSIYLI社CEO)らが登壇し、EQについて、またEQスキルが如何にしてSDGsの解決に寄与するのかについて、語りました。まさに、EQの科学的・実践的である様が、世界のステージでスポットライトを浴びた、新しいレベルに到達した瞬間でした。

※画像をクリックすると国連会議での様子をご覧いただけます。

(中央右の緑色の服を着た女性が、シックスセカンズのパティ・フリードマン氏、左から三番目がダニエル・ゴールマン氏、他EQの著名人たち)
Six Seconds Globalより登壇したPatty Freedmanは、SDGs(下記参照)解決に貢献した取り組みであるPOP-UP Festivalの成果を発表し、能力開発を目的としたシステムレベルでのアプローチとしてのSEL(Social Emotional Learning; 社会的・情動的学習)に関する重要な洞察を共有しました。能力を構築するためのシステムレベルのアプローチとして、社会的感情学習に関する重要な洞察を共有しました。 私たちはそれぞれに1つのシステム(または複数のシステム)の中に内に存在しています。ですが、EQを伸ばすということはたった1回の「講座」「クラス」の中だけの話だけではなく、システムの中で育まれ、伸ばされていくプロセスの話なのです。この歴史的な1日の重要な洞察を以下にまとめます。

シックスセカンズ EQ patty POPUP

 

EQは、個人をより快適に、世界をより良く改善していくスキル

国連事務次長のアリソン・スメール(Alison Smale)は、なぜ感情知能EQが国連と私たち全員にとって不可欠なリソースであるのか、という問いからこのEQカンファレンスの幕を開けました。

「2030年までに、持続可能な開発のための大望に満ちたアジェンダを達成するために努力を続けるほど、SDGsは無論必ず達成しなければならないのですが、そのためには、技術的なノウハウや科学的なイノベーション以上のものが必要です。私たちが今日ここで学ぶ、または目的として提示しているこのEQというスキルは、すべての国と言語で、全ての子どもと大人が学ぶことができます。EQというスキル・テクニックは、個人のコミュニケーションを改善し、不安やストレスを軽減し、回復力を高め、対立を和らげ、他者に共感することができる能力で、私たち自身が、私たちの生活、学校、コミュニティ、国、世界を、改善していくことができるようになる能力です。」

 

EQは、誰も孤立化させない

国連平和維持活動事務次長のビントウ・ケイタは、感情を尊重することで平和を構築した自身の2つの話を、経験に基づいて共有しました。彼女はまた、このカンファレンスについて話を聞いたとき、「EQの扉を開く…すごい、この場所で素晴らしいものをもたらせる。…だって、SDGsについて話すとき、誰も彼もが排除されているとか、除外されているとか、差別されたとか、不当に評価されるとか、そういった感情は持つ必要ないもの。」と感じたと話しました。

 

EQは、世界をより良くするためのヒューマン・アビリティ

1995年のベストセラー本「EQ こころの知能指数」の著者であるDaniel Golemanは、「持続可能な開発目標に到達するために必要なスキルセット」として、EQと平和の科学に関する洞察を共有しました。SDGsはまさにノーブルゴールであり、私たちが見たい世界であり、全てが今より良いものであり、SDGsの目標に向かって世界中により深い意義と価値を与えています。それは心に響く目的です。そして、その目的と価値の側面は、EQと非常に重要な形で交差しています。…EQは、SDGsに向かって効果的に取り組むための、ヒューマン・アビリティ(人としての能力)をもたらします。」

ダニエル・ゴールマン EQこころの知能指数 EQ本

 

子どもたちを取り巻くすべてのシステムでEQを

Patty Freedmanは、システムレベルにおいてEQを向上させる、プロセスとしてのSix Seconds のSELアプローチについて紹介しました。「全ての子どもたちが何かしらのシステムの中で生きています。子どもたちを取り巻く複数の層を考慮せずして、EQを子どもたちに伝えたり、権利を与えたり、如何なるミッションであれ、システムの中に暮らす子どもへポジティブチェンジをもたらすというのは難しいことです。」彼女は加えて、「彼女は、「SDGsは、元をたどれば人々の問題です。技術革新は確かに役立ちます。立法もまた不可欠ですが、システムの中にいる人々に変化をもたらさない限り、SDGs解決に到達することは決してありません。そしてEQは、SDGsを達成するために最も必要なスキルなのです。」

 

政治にマインドフルネスを取り入れる

英国議会の議員であり、全党議会のマインドフルネスグループ(MAPPG)の創設者、マインドフルネス・イニシアチブのエグゼクティブであるクリス・ルアン(Chris Ruane)は、非常に躍動感のある、パワフルなプレゼンテーションを行いました。SDGsのために国家を導いていくことができる機関であるために、より熱心に関わり、存在感を持ち、より意図を持っていられるよう、英国議会にマインドフルネスの実践を導入したというのです。「私たちはこれまで政治機関や政府へマインドフルネスというエッセンスを振りかけてきました。そしてそれらはまさに、実を結んでいます。…私たちは党派を超えたグループとして、政治を一旦ドアに置いて、自らの内側に存在する人間だからこそのギフトを育んでいます。」

 

Six Secondsが取り組むPOP-UP Festivalが、もたらしたい未来

EQは、SDGsにどのように寄与することができるでしょう?Patty Freedmanは、SDGsの#3「すべての人に健康と福祉を」、#4「質の高い教育をみんなに」、#10「人や国の不平等をなくそう」のほか、多くのSDGsに焦点を当てた、世界最大のEQプログラムのプロジェクト・POP-UP Festivalをリードしています。UNICEFとのパートナーシップにより、この無料のプログラムは、世界中のEQネットワークから、10,000人以上のボランティアを介して、34言語で、207か国暮らす120万人の子どもと大人へ届けられます。

 

米国シックスセカンズCEO ジョシュア・フリードマン
シックスセカンズの共同設立者であり、現CEO。ICF認定「マスターコーチ」であり、著書である「At the Heart of Leadership」は世界的ベストセラーとなっている。「思いやり」と「目的意識」の交わりによって発火する炎に情熱を注ぐ。
私がEQに情熱を注ぐ理由は…人が自分の感情の重要性に気づく瞬間があり…私たちには感情、思考、行動についての選択権があることを伝えたい…そして、自由、オーセンティシティ、目的の輝きを共に喜びたいから。

 

EQを学びたい方へ

Six Secondsグループは、グローバルで、科学に基づき、実用性の高いEQを世界各国で伝えています。日本オフィスであるシックスセカンズジャパンでは、最先端のEQの情報を日本語で発信するほか、Six Seconds国際認定資格セミナーの国内開催を行い、資格を持ち日本各地で活躍するEQチェンジエージェントと共に日本全国へEQを届けております。

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