講師の想いを届ける 第4弾:EQPC講師 三森 朋宏さん
by : 株式会社 THdesign |三森 朋宏 |
2026年4月7日 |
講師の想いを届ける企画、今回の記事はEQプラクティショナー認定講座(EQPC)講師・三森 朋宏さんが、自身の体験からEQとの関わりを振り返ったストーリーです。

「正解」のない世界を、感情という知性で歩む
――元エンジニアがたどり着いた、折れない心と「希望」の形
「三森さんは、昔から感情豊かな人だったんですか?」
講座の受講生から、よくそんな質問をいただきます。そのたびに私は、苦笑いしながらこう答えます。
「いえ、正反対でした。理屈こそがすべて。感情なんて、仕事の不確定要素であり、邪魔だとさえ思っていた人間ですよ」と。
私のキャリアの原点は、ITエンジニアです。バブル崩壊後の厳しい時代、大型汎用コンピュータと向き合う日々。そこには明確な「正解」があり、堅牢な論理(ロジック)こそが正義でした。
その後、コンサルティング営業へ転身した私は、大きな壁にぶつかります。大手金融機関の巨大なプロジェクト。技術的な正解を提示するだけでは、人は動きませんでした。お客様の本音を聴き、メンバーのモチベーションを高め、厳しい状況の中で自分のささくれ立った心を整える。ロジックだけでは一歩も動かない「人間」という存在の複雑さに、私は途方に暮れていました。
その頃に出会ったのが、ダニエル・ゴールマンの『EQ こころの知能指数』でした。しかし、当時の私にはあまりに難解で、「何か大切なことが書いてある」という予感だけを残して、本棚の隅に置かれることになります。
二人の師から受け継いだ「感情知性のバトン」

転機は2010年。人材育成部門へ異動し、後進に「成果を出すための信頼関係の築き方」を教える立場になったときです。感覚的な「根性論」ではなく、科学的な根拠に基づいて伝えたい。その切実な願いが、私を再びEQの門へと導きました。そこで得たのは、目に見えない「感情」を、科学的な理論に基づいて読み解くという、かつてない衝撃的な視点でした。
幸運なことに、私は二人の偉大な師から直接学ぶという、贅沢な時間を過ごしました。
一人は、シックスセカンズのCEO、ジョシュア・フリードマン。彼からは「自らの経験という唯一無二の素材を、じっくりと、深く考え抜くことでEQを体得する」という、自分自身と向き合う誠実な姿勢を学びました。
もう一人は、日本におけるEQの先駆者である田辺康広氏。彼は私のメンターとして、EQの広大な宇宙を旅するための膨大な知識と、私の本質を突く「鋭い問い」を常に投げかけ続けてくれました。
お二人の背中から学んだのは、
であるということ。このバトンを、今度は私が一人でも多くの次世代に繋いでいきたい。それが、講師としての私の原点であり、祈りにも似た想いです。
「怪しい」と言われた時代を支えた、一筋の希望
私がEQを専門的に学び始めた頃、ビジネス界は「ロジカルシンキング」や「クリティカルシンキング」の全盛期でした。「感情が大事だ」なんて口にすれば、まるで怪しい何かに心奪われたかのような目で見られたものです。
そんな逆風の中でも私が歩みを止めなかったのは、シックスセカンズEQモデルにある「ノーブルゴールの追求」というコンピテンシーに出会えたからです。
「自分は今、何をすることが望ましいのか?」「何のために、どこへ向かおうとしているのか?」
この問いは、私に「希望」を与えてくれました。自分だけの希望ではなく、関わるすべての人、そして社会全体の幸せに繋がる希望です。この指針があったからこそ、私は企業のリーダー育成という枠を飛び出し、子どもたちの教育現場へと、勇気を持って一歩を踏み出すことができました。
EQが日本中に広がれば、不登校や虐待、ハラスメントといった悲しい出来事は、必ず減らしていける。私は本気でそう信じています。2024年にプロデュースした「エモっちカード」も、その希望を形にしたものです。誰もが自分の感情を言葉にできる社会――その種を、一歩ずつ蒔き続けています。

「教える人」ではなく「共に実践する人」として
EQプラクティショナー(EQPC)とは、「EQを実践する人」を指します。
決して、知識を授けるだけの「ティーチャー」でも、技術を教える「インストラクター」でもありません。自ら感情の波を乗りこなし、経験から学び続ける探求者です。
私自身、今でも日常の中で自分の感情に影響され、失敗することがあります。しかし、EQを学んだことで、その失敗は「大切な気づきを得るための深い学び」へと昇華できるようになりました。悔しさや悲しさを噛みしめる瞬間さえも、自分の知性を磨き、他者への共感を深めるプロセスだと捉えられるようになったのです。
ですから、EQプラクティショナーの認定講座は、私が「正解」を教える場ではありません。
参加者お一人おひとりが、ご自身の過去や現在の経験を宝物に変え、自ら答えを見出していく。私はその旅をサポートする「ファシリテーター」でありたいと考えています。
脳神経科学が明らかにした「感情」という情報の扱い方を知ることは、あなたの人生に新しい、そして温かな景色をもたらすはずです。
最前線の現場で難局を乗り越え、ときには心を痛めながらも、希望を捨てずに歩んできた私の経験が、これからEQの扉を叩くあなたの力になれば幸いです。
共に、自分自身の感情を「知性」へと変える旅を始めましょう。
株式会社 THdesign
代表 三森 朋宏

正解のない時代に、組織に必要なのは、感情を理解し、関係性と行動を前に進める力です。
EQPC(EQプラクティショナー認定講座)では、信頼関係づくり、対話、リーダーシップ、人材育成に活かせる実践的なEQを体系的に学びます。
人が動く組織づくりの土台として、EQを現場に取り入れてみませんか。
EQを学びたい方へ
Six Secondsグループは、グローバルで、科学に基づき、実用性の高いEQを世界各国で伝えています。日本オフィスであるシックスセカンズジャパンでは、最先端のEQの情報を日本語で発信するほか、Six Seconds国際認定資格セミナーの国内開催を行い、資格を持ち日本各地で活躍するEQチェンジエージェントと共に日本全国へEQを届けております。





