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EQと何度も出会い、EQで生きにくさを抱える人をサポートするようになった

by : 上級EQファシリテーター・キャリアコンサルタント 根岸充  | 

2020年4月1日 | 

若い頃、実は私自身が一種の生きにくさ、社会や企業との不適応感のようなものを感じていたのです。自分の働き方が、人としての生き方の対極にあるような感じがしていました。ある日、書店に平積みされたある新刊本が気になって、書評もあれこれと読んでいたのに、結局手に取ることはありませんでした。読んでしまえば、現実が辛くなり今のようには働けなくなると思っていたから。それでもずっとその本が気になっていました。

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日本で取得できる最上級資格CEQF:(上級)EQファシリテーター認定資格セミナーを受講しCEQFとなられた認定者の中から、本日はEQというスキルを実装したキャリアカウンセラーの中で紛れもなく日本の第一人者のお一人と言える、根岸氏のインタビューをご紹介します。


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激務が普通のカルチャーの中にありながら、消えない違和感

日本では96年だったと思います。その本は、新橋駅に併設されていた書店に平積みにされていました。今でもその光景を覚えています。世界的なベストセラーと大きく謳われたその本をまじまじと見て、色々と考えました。当時はまだバブルが弾けて間もないころです。バブル世代の私の時代は、やってもやっても仕事が終わらない状態で、入社以来ずっと、月100時間超の残業で家にはシャワーを浴びに帰りその後また出社、というような生活でした。激務が当たり前のカルチャーの中で、誰もがいつも疲弊していて、新しく入ってくる後輩も一年で半分は辞めてしまっていました。さらにバブルがはじけると今度は生産性が大事ということになり、『人が減っても増員はなしだよ、効率的に二人分働いてよ』という成果主義に移っていきました。定性評価は影を潜め、定量成果ばかりが重視される時代でした。コンピテンシーという言葉が使われ出して、人間味が感じられない定義づけがされていましたね。仕事で実績を上げても、自分の成長が感じられないと思いました。
非人間的な部分だけをアピールしなければ評価されなくなっていました。

「これはおかしい」

当時の自分は30歳前半です。強い生きにくさ感じていました。だからこそ、その本が気になったのです。でも結局その時は読みませんでした。読んでしまうと、現状否定をせねばならず、今の会社ではもう働けなくなると思ってしまったのです。大真面目で現実逃避だと言い聞かせて。おかしいでしょ?

5~6年経った後、ようやく本を手に取り読むときが訪れました。「もっと早く読めばよかった」と心底思いました。その本が、ダニエル・ゴールマンの著書「EQ~こころの知能指数~」だったのです。

 

6SJ代表田辺氏との出会い

2009年、務めていた総合人材コンサル会社を退職しました。リーマン・ショックの後でどの企業も採用を手控えるようになっていました。それまでは、企業がお客様で、採用のお手伝いをする仕事をしていましたが、辞めた後は、今度は就職できずに困っている個人の皆様のお手伝いしよう、と心に決めていました。それでキャリアカウンセラーの勉強を始めたのです。

そのスクールで出会ったのが、シックスセカンズジャパン代表の田辺さんでした。当時はまだシックスセカンズジャパンの設立前です。 EQを伝える事業をしているんだ、という話を聞いて、ああ、ここでもまたEQに出会うんだ!と思いました。そして勉強をすればするほど、お話を聞けば聞くほど、キャリアカウンセリングとEQとの親和性が高いことが分かりました。

  • クライアントが言っていることだけでなく、言わないことを、感じる、察する
  • 相談に来た方が、どんな感情で課題を捉えているのか、時には、本人も気づいていない感情に気づく
  • 自分の感情を出せない、表現できない人もたくさんいる
  • その方が頑張るためには、どの感情にどう働きかけるべきなのか
  • そうしたこと捉えるのに、EQの考え方は非常にわかりやすいものでした。中でも、six secondsのEQモデルは、感情の把握だけでなく、行動変容を促すという点でも実に有意だと思いました。キャリアの心理学とEQを同じタイミングで学べたことは、キャリアカウンセラーとして、本当に幸運だったと思います。またその後の実践を通じ、キャリアカウンセラーにEQの素養を身に着けて頂くことは必須だと確信するようになりました。

    キャリアカウンセラー養成学校の同じクラスに田辺さんがいました。グループワークやペアワークを行い、学びながら対話を重ね、意見交換をしていく中で、格段に言うことが違っていました。碩学というだけでなく、内容は的を射ていて面白いし、いつも納得感のある話をされていました。人を引き寄せる力があまりに大きいので、飲み込まれてしまわぬようにと最初は近寄らない様にして、避けていたのですよ。(笑) それでもやっぱり面白かったので、どんどん近づいていくようになり、色々と教えてもらいました。養成校の先生と、EQの先生に恵まれ、『(こんな幸運)良いんでしょうか』と思いました。それから10年以上経ちますが、今でも、お会いすると話が尽きません。

     

    EQと何度も出会い、Six SecondsのEQに確信を持った

    運命や宿命などは信じない性質ですが、心の中で引っかかっている大事なものという感覚がいつもEQにはありました。EQと直接は関係のない本を読んでも、関連付けて考えたりしていました。「リッツカールトンで学んだ仕事でいちばん大事なこと」という著書も心に残った1冊です。最高の環境を作らないと、最高のおもてなしなんてできるはずない。そのためには従業員を大事にするほかない、従業員同士もお互いを大切にするほかはない、と言うメッセージがありました。「この本で言っていることもEQなのでは?」と感じながら読んでいたわけです。

    1996年にEQという言葉を知ってから、もう何度もEQと付き合っていて、何度もEQと出会っていた、そんな感じでした。そしていよいよ田辺さんと出会い、あるとき、米国からSix Seconds現CEOジョシュア・フリードマンが日本に来てEQの講座を行うので参加しないか、とお誘いを受けたのです。それが、日本で初めて開催された国際認定資格EOプラクティショナー(EQPC)コースです。生まれて初めてEQ検査も受け、自分のEQという能力の未開発さに驚きました。その講座には視点の高い人が集まっていたこともあり、自分はまだまだだと衝撃を受ける結果となりました。わたしはまだまだ開発しないといかんのだと、自覚したわけです。因みに、以前働いていた会社は人材系の会社だったこともあり、山の様に研修を受けさせられました。研修開発し販売することも手掛けていたので、開発過程でのモルモットも兼ね、とにかくものすごい数の研修に参加してきたのですが、役に立った、受けて良かったと思える研修はほとんどありませんでした。覚えている研修は1つか2つです。記憶にも心にも残っていないのです。ところがCEOジョシュが来日し、田辺さんが通訳を務め開催された日本最初のEQPCコースは、これはもう衝撃的に面白かった!今まで受けた研修はなんだったんだろうと思いました。その後もいくつかの認定資格コースを受けましたが、そのたびに内容も方法も洗練され、体感での学びの豊かさもどんどん高まっていく、レベルアップしていく。いつ受けたコースも細部まで印象に残る研修でした。

     

    Six SecondsのEQにだけは心の琴線が動き、CEQFまで取得することを決意

    EQを勉強する中で様々な本を読んみましたが、EQを扱っているからと言っても、全ての書籍にピンとくるわけではありません。six secondsのEQを知り研修を受けたときの衝撃は、非常に納得感のあるものでした。個人的には、EQPC(EQ実践・EQ促進のプロ)EQAC(専門的なEQ検査取扱可1on1コーチのプロ)どちらの資格も取得するのが必須だと考えます。特に、EQPCは絶対取って頂きたいコースです。 EQを実践的に生活や仕事に反映させることができるようになります。EQを取り入れていく考え方や方法が学べるからです。納得感は、EQPCコースの受講あってこそだと思います。
    認定者になった後の継続学習もまた非常に価値あるものばかりで、EQPCの資格を持ってから知るEQの世界は非常にわくわくするものになります。そういった意図もあり、今回のこのCEQF:(上級)EQファシリテーター認定資格セミナーの機会は、学びの続きになる素晴らしい機会だと参加を決意しました。

     

     

    相手の言葉にならない感情を受け取り、自分が伝える言葉にも感情を込める

    5日間のCEQFセミナーは本当にあっという間でした。 CEQFセミナーに参加していた仲間がまた非常に魅力的で、それが学びを後押ししたとも思います。5日では短いとさえ感じるほど有意義でした。

    今回は特に深い部分で理解できたことが多く、EQの特徴の1つである脳科学の最新の研究をちゃんと反映し、知見をアップデートしてEQを学べたことで、伝える側としても感情と知性について深い理解をした上で説明ができるようになったと思います。キャリアカウンセラーの仕事で出会うクライアントのアンビバレントな感情、たとえば「やりたいけどやれない」「動きたいけど動けない」といった状況を、その方自身が情報として受け取れるような説明方法に取り入れたりしています。

    またカウンセラーとして、多くの場面では「相手の言葉にならない感情を聴く」という点でEQの知見を発揮しているのですが、今回のCEQFコースの中での最も大きな学びは、「自分の話す内容にも感情を込める方が、伝えたいことが伝わる」ということです。伝え方の技術的な部分に加えて、自分の持つ感情を込めてこちらの気持ちをきちんと伝えるということです。その方が伝わる、という感覚を得たのが大きな気づきです。本を読んでも、TEDを見ても、政治家の演説を見ても、やっぱりちゃんと聞き手の心ヘアプローチ出来る人たちは、感情を乗せるスキルを持っていると感じます。EQを伝えていくためにもプレゼンカ・伝える力の向上が必要だと思いました。

     

    生きにくいと感じている人と、この社会をコネクトする

    私がキャリアカウンセラーになった頃と比べ、世の中の状況がかなり変わってきています。労働市場が売り手市場になっただけではなく、若い人たちの時代や社会に対する緊張感や不安感が大きく変わってきています。「60歳まで働いて、リタイアして10年くらいしたら隠居生活からも卒業」という昔の生涯モデルはとうになくなっています。人生100年時代である上に、定年後は2000万円足りないよ、と言われている時代です。年金問題や世代間格差、少子高齢化、AIの発展で今やりたい仕事も続けられなくなるのでは、そのうち途絶えてしまうのでは。潜在的にそういった不安を持っている(あるいは持たされている)若者たちが今、就職しようとしているのです。

    今後は、そういった不安感とどう向き合っていくか、お手伝いをすることになります。EQがますます期待される時代なのです。何を仕事に選んでも環境や社会は変化していくものだし、その時々で対応していけば良いわけです。変化に立ちすくむのではなく、向かい合い行動を促すアプローチができればと思います。

    1990年代。自分も生きにくさを感じていました。めまぐるしいこの社会に自分は合わないんじやないか、そんな感覚がありました。だからこそ、そういった気持ちと向き合いながら、その方の人生の意味に迫れるようなカウンセリングを目指します。社会と個人を繋ぎとめてあげられる所が、EQの良い所です。生きにくいと感じている人と社会をコネクトすることが、EQにはできるのです。誰にだって必ず居場所があるし、それどころか、社会はあなたを必要としていますよ、と言う話です。これまでは個人をサポートすることに専念をしてきましたが、これからは社会へもアプローチしていきたいと考えています。

     

     

    Six Seconds Japan シックスセカンズジャパン 上級EQファシリテーター EQファシリテーター EQカウンセラー

    根岸 充
    CEQF:(上級)EQファシリテーター
    キャリアカウンセラー(東京都の就業支援)

    どんなにテクノロジーが進歩しても、AIが主流の時代になっても、人が真ん中。人が「働く」は変わらない。適応していくのは面白いし、働くのは面白い、多くの人にそう感じて頂きたい。イキイキしている人を増やしたい、ということです。

     


     

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