EQ cases

SELを通じたウェルビーイングと学力の向上に向けた取り組み:シリコンバレーの小学校での事例

by : シックスセカンズ米国本部(シックスセカンズジャパン編集)  | 

2024年11月27日 | 

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状況

米国カリフォルニア州シリコンバレー郊外で、連続して十代の自殺者が出たのを受け、地域の大人たちは子供たちが感じる学力面での重圧について考えるようになりました。裕福な地域でもあるこの学区は一貫して好成績を収めており、学力面でのプレッシャーを、早くは小学生から感じているといいます。この問題を解決するため、生徒の精神面と感情面からのウェルビーイングを支えると同時に、学業成績にも貢献できるSEL学習プログラムを探していました。

解決策


セルフサイエンスは長年使われているSELカリキュラムで、生徒たちのEQ(感情知能)を育みながら、意思決定、コミュニケーションと協調性、創造的な問題解決能力を身に付けさせることに重点を置いています。実験や体験に基づいた主体的な学びから、より適切な意思決定に必要な社会的情動的学習ができるよう設計されています。小学校3年生の1年間のEQカリキュラムとして実施しました。

結果


小学校3年生の2クラスをプログラムに参加する介入群と、参加しない対照群とし、プログラム実施前と実施後の結果の違いを両グループ間で比較しました。
モチベーションと目標設定:対照群と比較して28.7%向上
批判的思考力と問題解決力:対照群と比較して25.2%向上
協調性やリーダーシップ:対照群と比較して25.3%向上
敏捷性と適応力:対照群と比較して23.5%向上

プログラムに参加した生徒のコメント

“学んだことが学校の生活で役に立っていると思う。休み時間にケンカしたりもめたりすることが多くて、教室に戻ってきてもまだ「もうあの子とは一生口きかないんだから!」とかイライラしてると、結局授業中も先生の話を聞いてないことがあったんだけど。セルフサイエンスがあると、ケンカになることも減るし、話をしっかり聞くことができるなって感じる。”

シックスセカンズ米国本部原文≫

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