離職防止とEQ
by : Six Seconds |
2019年7月26日 |
報告書によると、合衆国における看護師不足を埋めるためには、12万6000人の看護師が必要です。今日において病院の空ベッド(空床)の75%は、看護師不足により患者を受け入れられないことが原因です。
(American Hospital Association’s TrendWatch, by American Hospital Association, June 2001)
更に20%もの看護師不足が2020年までに予測されています。これはつまり、40万人もの看護師が必要になるということを意味します。
(Peter Buerhaus et al, by Journal of the American Medical Association, June 2000)
本記事はSix Seconds本部「Business case2016」を基に編集しております。
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医療現場での、人員不足が意味すること
米国における看護師の平均離職率は20%です。看護師を採用し、指導・トレーニングするための人事コストが3万ドル(324万円)かかると計算した場合(実際、専門に応じて最大10万ドル(1,000万円以上)かかる)、新しい看護師が200人規模の病院のケースでは年間120万ドル(約1億3千万円)を費やすことが予想されます。さらに、人員が十分でない場合には、時間外労働や、緊急の呼び出しなどでまかなわなければなりません。人員を削減することによって、病院が患者を受け入れられるキャパシティが低下し、収益がさらに悪化し、最悪、医療事故の増加を招く恐れがあるのです。
EQは、離職率28%を半分にまで改善する
一方で、離職率が28%あったある病院では、EQ開発およびストレス軽減プログラムの導入によって、離職率が約50%減少し、主要チームの離職率は2%以下に減少しました。その結果、財政面にもプラスの効果が見られ、1年足らずで80万ドル(8,650万円)ものコストカットを実現しました。
また他の医療現場では、リーダーの感情知能EQと、彼らの全体的なパフォーマンススコア、およびスタッフの仕事への関与の間に強い相関が見られました。 Vyas(2015)による最近の博士論文調査では、EQとパフォーマンスの間に正の相関関係が認められ、すべてのパフォーマンススコアに対して統計的に有意な結果が得られました。さらに、「達成意欲」、「意思決定」、および「対人関係への意識」は、変革の期間中のスタッフの仕事に対するエンゲージメントの強化に大きく貢献しました。
(HeartMath LLC at Delnor Hospital, using a training program that includes many emotional intelligence components, 2002)
職場やチームへのEQ導入は、短期・中期・長期的な視点で、どのような効果をもたらすのでしょうか?
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