英国国民健康サービスの燃え尽き症候群耐性向上プログラム
by : 米国シックスセカンズ|Michael Miller |
2024年9月5日 |
EQ検査・EQテスト, Six Seconds Global翻訳記事, ケース, コーチング, ビジネス, 活用事例, 離職防止
英国国民健康サービス(NHS)はバーンアウト耐性向上のためにEQコーチングプログラムを導入し、スタッフのEQ(感情知能)を高め、ストレスマネジメントやコミュニケーションを改善しました。プログラム参加者はEQスキルが平均35%向上し、ウェルビーイングが27%向上しました。参加者の感想からも、プログラムが仕事や私生活において大きな変革をもたらしたことが示されました。
燃え尽き症候群(以下バーンアウト)は、ストレスレベルの高さ、長時間労働、感情的に要求の高い仕事によって引き起こされ、医療分野で大きな問題となっています。英国国民健康サービス(以下NHS)では、スタッフのバーンアウトに対する耐性を構築するため、EQコーチングプログラムを導入しました。
EQコーチングの導入: このプログラムはNHSスタッフのEQを高め、ストレスの管理、効果的なコミュニケーション、感情的な健康の維持を可能にします。
重点領域:
コーチングによって、自己認識、自己管理、共感、社会的スキル、モチベーションなどの領域をカバーします。
成果:
期待される成果には、バーンアウト率の低減、仕事満足度の向上、スタッフ全体の精神的健康の向上が含まれます。
実施戦略:
プログラムの展開方法、トレーニングセッション、ワークショップ、継続的なサポートの詳細が含まれます。
証言とケーススタディ:
プログラムがNHS従業員にどのようにポジティブな影響を与えたかの実例を提供し、その効果の証拠を提供します。
1対1のコーチングセッションでは、実施 まずリーダーたちはシックスセカンズのEQアセスメントSEI®を受検し、その後完全に機密の保たれた環境下で、結果について報告を受けました。その後、6 か月間にわたる一連のEQコーチングセッションに参加しました。期間中、SEI のスコアからわかる自身のEQスキルが自分たちの日常にどう影響するかについて考える時間を設けました。これにより個人のEQが伸ばされ、個別に日常業務内でストレスに対して自分で調整する機会が与えられました。プログラムの最後にSEIを再受検して、前後の結果を比較しました。
結果
プログラムの参加スタッフ全員が主なEQスキルと精神的健康を大幅に向上させました。
- EQコンピテンシーの各項目が平均で35%向上
- ウェルビーイングが27%向上
- ノーブルゴールの追求が44%向上
詳細
バーンアウトは、ストレスレベルの高さ、長時間労働、感情的に要求の高い仕事によって引き起こされ、医療分野で大きな問題となっています。研究によれば、世界中で多くの人が困難に直面しており、2019年以降、EQスコアと幸福感の世界平均は5%以上減少しています。世界的な「感情的不況」にあるとも言えます。
医療分野では、感情や思考が高次元で要求される仕事であるため、ストレスレベルの高さ、長時間労働、人員不足、バーンアウトが大きな問題となっています。英国国民健康サービス(NHS)では、スタッフのバーンアウトに対する耐性を構築させるため、EQコーチングプログラムを導入しました。まずはプログラム参加スタッフに、バーンアウトは過労によるものだけではないという認識を深めることからはじまりました。つまり、むしろ感情的な課題であり、バーンアウトの課題は、感情的な欲求が満たされないからであるという認識を深め、サポートしていきました。
まずリーダーたちはSEI®を受検し、その後完全に機密の保たれた環境下で、結果のデブリーフィングを受けました。その後、6 か月間にわたる一連のコーチングセッションに参加し、検査結果を踏まえて、それが自分たちの日常にどう影響するかについて考える時間を設けました。これにより個人のEQを高め、個別に調整する機会が与えられました。プログラムの最後に、SEI を再受検して前後の結果を比較しました。
医療スタッフリーダーのEQスキル向上結果
プロフラムに参加したNHSスタッフの感想
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Six Secondsグループは、グローバルで、科学に基づき、実用性の高いEQを世界各国で伝えています。日本オフィスであるシックスセカンズジャパンでは、最先端のEQの情報を日本語で発信するほか、Six Seconds国際認定資格セミナーの国内開催を行い、資格を持ち日本各地で活躍するEQチェンジエージェントと共に日本全国へEQを届けております。