米デュビューク大学の革新的カリキュラム:EQというキャンパスの共通言語
2024年10月30日 |
デュビューク大学(アイオワ州)は、若者のメンタルヘルス危機に対応するため、EQ(感情知能)を重視したパーソナルエンパワメントプログラムを導入しました。この16週間のプログラムにより、参加者の67%がEQスコアを向上させ、男女の比較では、女性の成長が男性の3倍に達しました。参加者は、感情の認識や調整能力の向上を実感し、自己理解や他者とのつながりが深まったと述べています。
状況
世界的規模の若者のメンタルヘルス危機のため、毎年、何百万人もの大学生が影響を受けています。研究によると、EQは学業成績の向上、学生の定着率の上昇、メンタルヘルスの改善、そしてキャリアの成功につながることが示されています。にもかかわらず、大多数の教育機関には、明確で有意義な社会発達とEQ発達に関するキャンパス全体コアカリキュラムがありません。デュビューク大学は、この現状を変えるために、SELカリキュラム(KCGプログラム)をパーソナルエンパワメントプログラムに導入することを決定しました。このプログラムを通して、学部生、教職員、学校管理者が社会的スキルとEQスキルを向上させ、キャンパス全体の共通言語となるよう発展を支援します。
解決策
デュビューク大学では、学部生、教職員向けに16週間に渡るパーソナルエンパワメント(PE)プログラムに、シックスセカンズのEQモデルに沿ったEQ開発プログラム「KCGプログラム(Dr. Liza Johnson著、Six Seconds出版)」を導入しました。混合手法を用いて設計されたこの研究では、PEに参加した学生、教職員のEQスキルの成長を、他のコースに登録した学部生および大学院生と比較しています。この研究では、Six Seconds感情知能評価(SEI)とブレイン・ブリーフ・プロファイル評価に基づく定量的データと、プログラム実施前と実施後の質的フォーカスグループが用いられています。
結果
コース参加者とそれ以外の大学内のメンバーを比較した結果、コアEQスキルに顕著な改善が見られました。
EQの向上 67%のコース参加者が全体的なEQスコアを向上させました。
著しい成長 24%のコース参加者が全体的なEQスコア2桁に上る成長を見せました。
平等性の向上 女性参加者のEQ成長平均は男性参加者の3倍、つまり300%の差がありました。
参加者のコメント
「もっと早くにこのカリキュラムを受けていたら、私の人生は今とは全く違うものになっていたでしょう。30年後にこのことを振り返ったときにも、まさに私の人生変える経験として、ずっと記憶に残ることでしょう。」 – Grace Mangrich(デュビューク大学SSS助成金学業アドバイザー; TRIO/SSS)
「このクラスのおかげで、自分の感情を認識し、調整する能力が身につきました。その結果、自分自身や他人をより効果的に理解し、自分とも他人ともつながることができるようになりました。」- Regan Griffith(デュビューク大学2年生)
EQを学びたい方へ
Six Secondsグループは、グローバルで、科学に基づき、実用性の高いEQを世界各国で伝えています。日本オフィスであるシックスセカンズジャパンでは、最先端のEQの情報を日本語で発信するほか、Six Seconds国際認定資格セミナーの国内開催を行い、資格を持ち日本各地で活躍するEQチェンジエージェントと共に日本全国へEQを届けております。