EQ articles

神さまが現れた!青年たちが教えてくれた共感力

by : EQチェンジエージェント|ウィルブレイン 深月敬子  | 

2019年1月11日 | 

, , , , , ,

「共感力」という言葉は広く使われていますが、みなさんは「共感力」をどのように捉え、発揮していますか?
「いまどんな気持ちだろう?」と他者の気持ちを慮り、その先でどのように言動にするのか、もしくはしないのか。
自然発生する感情を認識した後、私たちは言動を選択できます。
みなさんは最近、どんな「共感力を発揮した」「共感力を発揮してもらえた」瞬間を体験したでしょうか?

EQプラクティショナー資格認定セミナーを受講し、認定を受けて活動するEQチェンジエージェントより、EQ活動レポートの一部をご紹介します。本日は福岡に拠点を置くEQチェンジエージェントより、共感力の活用についてお届けします。

 


EQレポート「神様が現れた!青年が教えてくれた共感力」

それは、JR 久留米駅を出た広場。
福岡教育大学附属中学校の男子の姿です。
私は、午後の研修に向かって電車から降り、そこで「ワークに使う付箋」を忘れたことに気づきました。
40 名に配布するため色分け、サイズも考慮して準備していたのに、何ということか。出発前にデスク脇から取り損ね、思い出さずに、博多駅から久留米駅まで来てしまいました。
近くのコンビニ。すぐさま入ると、売ってない。

どうしよう〜今日付箋なしで進めるには無謀な研修…

しかし、別にやり方がないかワーク方法をあれこれ想像しながら、近くの誰かに尋ねてみることに。

「すみません、この近くに付箋が売ってる文房具店ありますか?」
すると、
「まず、ここのあたり JR 駅方面には無いですね。文房具は西鉄久留米駅の近くならあります。バスで 15 分ほどです」
「または、そこのファミマには無いですが、セブンイレブンならロフト系列なので文具商品が品数多く置いてますよ。10 分くらい歩いたらあります」

制服は中学生。
名札に、Kくんとあったので、
「ありがとうございます、Kくん!うわー、ありがたい。感謝です!」
と頭を下げ、急いでその方向に歩き出しました。
「急がないと!」

とても西鉄駅までバスやタクシーで向かう時間はなくセブンイレブンまでダッシュだ。
そこで、無ければ、別の方法を考えるしか無い。困るけどなんとかしよう。

3~4分走り歩きしていた頃、後ろから声をかけられ、

「あのー、すみません、あの、付箋の方ですよね?」
「は!?っ」と振り返ると、先程のKくんと同じ色のジャンパー、自転車、ヘルメットの同じような体格と人相、でも少し幼い雰囲気の男子学生。

「僕、新しい付箋ちょうど持っているので、良かったらどうぞ」
差し出した手には、付箋が!

「えー!ホントに?いいんですか!うわー、本当に!?」

ビックリ。うわー、うれしい。
買ったけど未使用なので、くれると言う。たまたま持っていたのでとのこと。
そんな、たまたまぴったりの私の希望に沿うものを持っている人が、近くで、私を助けてくれるなんて!

「Kくんのお友達なの?」
「はい、附属中学です」
「ありがとうございます!感謝します。すごく助かります。」
彼は、Sくんと言った。
百円しか小銭無くて、千円は当然受け取ってくれなくて、なので百円で買わせてもらったのだけど、膨大な価値があるプレゼントだった。

困って誰かに助けてもらうという経験があまりなく、もし困っても自分の努力と知恵で 1 人で切り抜けて生きてきた。
誰かが、私をビジネス抜きで、救ってくれた経験が人生であまり無い。
これは、もしかして初めてかもしれない。

私が困っていることに気づいて、それを友達に話してくれて、その人が私を助けてくれたなんて。
赤の他人で、しかも中学生の、若い青年たちに。

ああ、この2人は神さまだわ!崇高で、ただ純粋にありがたく受け取れる。
神さまはいるのだ。

2 人の中学生のお顔と名前を思い出しながら、私も、きっと誰かを助けますねと、神さまに誓う。
助けてもらったことにものすごく不思議な力をいただきました。

今日のお仕事も、頑張ろう!


 

2018年2月5日、上記の文章をFacebookに投稿したところ、大変多くの方からコメントをいただきました。
「素晴らしい」「感動した」「その生徒さんたちは表彰したいくらいだ」などの感想を挙げてくださいました。

彼らから「共感力の活用」を私は実際に学びました。
2 人の共感力の活用によって助けられた自分は、その恩恵を十二分に受け取りました。
活用するということはこういうことなんだと理解、納得しました。
固定概念を完全に外している若い彼らに心が洗われました。

「ご本人が解決されるだろうから余計な出過ぎたおせっかいはしちゃいけない」のようなブレーキがないのです。

彼らの、相手に寄り添った情報伝達、共感の伝達の速さと質、そして損得抜きの支援といった動き方に、本当に心を打たれます。

今年の一大事件として大きく記憶に残る出来事で、この一年で何度も思い出し、日々「果たして自分は共感力を使えているだろうか?」と問いています。

株式会社ウイルブレイン
EQプラクティショナー/VSC/BPC

深月敬子