人生の成功要因
by : 6SJ代表 田辺 康広 |
2014年6月5日 |
EQコミュニティマガジン, EQデータ, 人生, 活用事例
人は、何をもって「成功」というのでしょう?
人それぞれではあると思うが、ビジネスでもプライベートでも
「成功」「サクセス」するために必要な要因は何でしょう?
EQグローバルネットワークのSix Secondsが提供するEQ検査には
サクセスファクター(成功要因)という測定項目があります。
簡単に言うと、自身のキャリアライフを豊かにする要因です。
検査では4つのファクターが示されます。
「達成意欲」「対人関係への意識」「ウェルビーイング」「クオリティ・オブ・ライフ」の4つです。
各ファクターは、それぞれの要因をどの程度日常で活用しているか自己評価したものを
北米、中南米、欧州、中近東、アフリカ、アジアなど世界169の国と地域、75,000人のデータをもとに偏差値評価で示しています。
「達成意欲」は、結果を出すために物事をやり遂げようとする能力の活用度合、
「対人関係への意識」は、良好で強固な人間関係を構築する能力の活用度合、
「ウェルビーイング」は、エネルギーや機能を高いレベルで保つ能力、
「クオリティ・オブ・ライフ」は、よりよく生きることで真の幸福を創造する能力の活用度合
についての自己評価です。
この4つのサクセスファクターとEQについてSix Secondsでは長い間調査してきました。
その結果、判明したことはこれらのサクセスファクターとEQには高い相関関係がみられるということです。
統計の世界では、相関係数を2乗したものを「予測率ないしは説明率」として使用しますが、
サクセスファクタートータルのEQの予測率は0.550を示しています。
統計をかじった人ならわかると思うがかなり高い値と言えます。
つまり、EQを発揮することで人生を豊かにするサクセスファクターを向上させることになる、ということが言えます。
特に以下のファクターの予測率は高い値を示しています。
「達成意欲」 0.514
「クオリティ・オブ・ライフ」 0.388
1995年秋、心理ジャーナリストのダニエル・ゴールマンが
「エモーショナル・インテリジェンス」のタイトルで感情知能の有用性と時代性を説きました。
日本でも「EQこころの知能指数」(講談社刊)でベストセラーになった本です。
その中で、
「人生の成功を予測するのに従来のIQは多く見積もってもせいぜい20%だ。
残りは何かというと感情知能(EQ)だ」と力説しました。
多くのリサーチャーの異議や疑義、賛同や同意が渦巻きました。
Six Secondsも確認が必要だと考え、このような調査をしてきました。
結果が上記のものです。8割と言わないが、かなり高い割合の要素となる、という結果です。
よく「EQ研修は何にいいのですか、なぜいいのですか。」という質問に合いますが、
答えは単純明快で「社員の人生の成功要因をドライブ(駆動)してくれるからですよ」と答えます。
一見、研修で人生の成功要因をドライブすることは、自己啓発と捉えられやすい。
しかし、今やさまざまな価値観や考え、
人種も含め多様な人材をマネジメントする時代だからこそ、
個のモチベーションや楽観的な思考を生み出しやすくするためには
「達成意欲」「対人関係の意識」「ウェルビーイング」「クオリティ・オブ・ライフ」
を見つめることが必要になります。
人生の成功要因をドライブできるということは
「自立した個として、自分らしい人生をポジティブに歩むことができる」ことに繋がり、
主体的、自立・自律的な人材を育むことになるからです。
「停滞感」「居場所感の喪失」「物語感」「成長感」「達成感」
時代を映すキーワードがたくさん並ぶ中、閉塞感を打破するドライバーとして
EQの活用を叫んでいきたい。
シックスセカンズジャパン株式会社
代表 田辺康広