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心の持ち方~活き活きとした私たちへ

by : 6SJ 勝又 美江  | 

2017年8月15日 | 

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マッカーサー元帥が東京の執務室の壁にコピーを額に入れていたという詩。

Youth
青春とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
バラの面差し、くれないの唇、しなやかな手足ではなく
たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気
やすきにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときはじめて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地にはい精神は芥(あくた)になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には
驚異にひかれる心、おさな児のような未知への探求心
人生への興味の歓喜がある。
君にも我にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ
悲嘆の氷にとざされるとき
20歳だろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえるかぎり
80歳であろうと人は青春の中にいる。

Original版「Youth」の訳詩
書籍:『サムエル・ウルマンの「青春」という名の詩 (知的生きかた文庫)』
(三笠書房刊、宇野 収 ・作山 宗久著より)

 

作者ウルマンが70代で書いた詩。
松下幸之助をはじめこの詩を座右の銘にする経済人も多いそうです。
原文の出だしは「Youth is not a time of life ;…」とあり
Youthを「青春」でなく「若さ」と読みかえると、また違った感覚が湧いてきます。

この詩を読むと、清々しい気持ちになると共にウルマンからの応援にも聞こえてきたり
「円熟味を増す」ってこういうことかな?と思うのは私だけでしょうか。

もう1つ。
私はウルマンのこの詩に
「エモーショナル・インテリジェンス(EQ)を発揮することで得られること」が
書かれているようにも思うのです。

たくましい意志、ゆたかな想像力、もえる情熱
臆病さを退ける勇気
つい安易なほうへ気持ちが流れてしまいそうな自分を振り捨てる冒険心
年を重ねただけでは人は老いない。
人は理想を失うときはじめて老いていく。

-自分の中に沸き起こる「感情」を生み出し、変化させて活力・エネルギーとする
-湧いた「感情」を適切な「思考」に調整し、ありたい姿・理想を追い求めるべく意思決定、行動にかりたてる

EQ能力の発揮をウルマンの詩はわかりやすく伝えてくれているように感じる。
それは、自分らしい人生を歩むための原動力・指針をつくることにつながる。

今、「働き方改革」にさまざまな施策が実施されています。
企業によっては、「働き方改革」の一環として一斉夏季休業をするところもあると聞きます。
休暇・休養の時間は与えられた。では、この時間を「如何に」過ごそうか。
過ごす時間の中で「心の持ち方」をつくるのは自分自身。

シックスセカンズのグローバルEQ検査の中ではEQコンピテンシーに加え、4つのサクセスファクター(成功要因)を測定しています。
中でもウェルビーイングは心身のバランスを測り、クオリティ・オブ・ライフは現在の自分がしていることへの充足感や成就感を映し出します。
研修、コーチング、カウンセリングで、EQコンピテンシーの値よりもサクセスファクターの結果に「確かに、今の私の状態」と実感するという人を多く見かけます。特にウェルビーイング、クオリティ・オブ・ライフの結果から「今、自分は仕事に何を感じているのだろうか」と問いなおすことで「今の自分の働き方、生き方を見つめる機会になった」「仕事や働く意味の捉えなおしができた」という声は多く寄せられます。

ウルマンの詩は
青春(若さ)とは人生のある期間ではなく
心の持ち方をいう。
と私たちに伝えています。

「心の持ち方」とは、『活き活きとしている自分』を意味するのではないでしょうか。
『活き活きとしている自分』を創り出すことが、これからの働き方・生き方を見出す手がかりになるのではないでしょうか。

「心の持ち方=活き活きした自分を創る」ために
シックスセカンズ流に
今年の夏はこんな問いかけをしてみませんか。

「何を感じている?」
「どんな気持ちが湧いてきた?」
「どんなことにワクワクするの?」
「(ワクワクする)それは、なぜ?」

「どこに行った」「何をした」だけでなく
夏の体験を自分だけでなく、お子さんやご家族ともこんな会話で味わってみませんか。

“心の持ち方は活き活きした私たちへ”の第一歩になるはずです。

シックスセカンズジャパン取締役
勝又 美江