Six SecondsのEQモデル
by : Six Seconds |
2019年3月6日 |
Six Secondsの源流は、1967年米国カリフォルニア州に設立された幼少中一貫校ヌエバスクールにあります。子供向け情動教育の先駆者として「こころの知性」を育む授業プログラムを蓄積していた同校の設立者、校長、教育者が発足したのがSix Secondsでした。そのため、Six SecondsのEQモデルは知覚的・体系的にわかりやすく、実践的であることが大きな特徴です。また、当初から世界中に広めていくことを前提としていたため、グローバルで普遍的でもあります。
「実践力」を追求し、Six Secondsでは、3つの探求領域と、8つのコンピテンシーから構成されています。
このEQモデルをベースに、日々の生活や仕事においてEQを発揮し、実践していくことで、自己動機付け、達成意欲の維持、コミュニケーションの向上、リーダーシップの発揮、チャレンジ精神の創出、そして豊かで充実した人生を、行動を前向きに変容させることによって自ら生み出していくことができるのです。
Six Secondsは、より分かりやすく、グローバルで実践的な、科学に基づいたEQモデルを確立しています。
3つの探求領域
Six SecondsEQモデルは、適切な判断や行動のために、次の3つの探求を心がけることでEQ(感情知能)が働くと考えています。
知る Know yourself:自己認識
「自分は今何を感じていて、何をしている、何をしようとしているのだろうか」
感情は情報であり、行動に向かわせるエネルギーであることを理解し、適切な内的情報を集めるプロセスが「知る」にあたります。
選ぶ Choose yourself=自己管理
「どのような選択肢があるのだろうか、それだけだろか、ほかにはないだろうか」
無意識的に反応をするのでなく、意図した行動を選択するために、意識的に選択肢を並べ、熟考するプロセスが「選ぶ」にあたります。
活かす Give Yourself=自己方向づけ
「この状況において、自分が望む結果はいったい何なのだろうか」
相手の感情にも配慮しながら、同時に自分のビジョンや使命感を行動に反映させ、軸をぶらさずに行動につなげるプロセスが「活かす」にあたります。
これらのステップは、EQ(感情知能)として実践能力に高めるプロセスです。
知る Know yourselfでは、「何を(が)/what」がキーワードとなります。
何を感じているか、何をしているか、何がほしいのか、何を変える必要があるのか。
選ぶ Choose yourselfでは、「どうやって/how」がキーワードです。
自分の意図することをわかってもらうために、どのように行動を起こすべきか、どのように自分や周囲を鼓舞するのか。
活かす Give Yourselfでは、「なぜ/why」がキーワードとなります。
このプロセスを有効に実践できるようになると、自分はなぜこれをこのようにやるのか、自分はなぜ新たな決断をするのか、といったことを明確に把握できるようになり、合わせて感情をエネルギーに変え、持続力や集中力を発揮することができます。
図の通り、私たちはこのEQモデルを円で表現しています。すなわちこれは、チェックリストではなく、終わらないプロセスであることを意図しています。
8つのコンピテンシー
EQ実践のプロセスとしての「何を」「どのように」「なぜ」という3つの探求領域を意識し、EQ能力を開発していくために、日々の仕事や生活のなかで実践していく要素が8つのEQコンピテンシーです。
感情リテラシー:単純な感情状態から複雑なものまで、正確に認識し、解釈すること
自己パターンの認識:習慣的に繰り返す反応や行動を認識すること
結果を見すえた思考:自分がとろうとする選択肢のメリットとデメリットに関して、行動をとる前に考えることができること
感情のナビゲート:感情を戦略的なリソース(情報資源)として捉え、その感情を評価し、活かしたり、変化させたりすること
内発的なモチベーション:報酬や見返りなど外因性によるものではなく、個人の価値観や責任感など内から湧き上がるエネルギーを生み出すこと
楽観性の発揮:希望や可能性を信じ、自分から前向きな展望をもてること
共感力の活用:周囲の人の感情を理解し、適切に対応すること
ノーブルゴールの追求:日々の選択を、自己の強く大きな目的と結びつけること
EQコンピテンシーの活用を更にイメージできる記事「自分らしい人生を送るためのEQ」も参考にしてみて下さい≫
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