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クライアントとともに学んだEQアセスメントの活用法

by : EQチェンジエージェント|コーチングオフィス円  | 

2021年6月29日 | 

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EQを学ぶことは、今までとは異なる新しい知恵の体系を学ぶこと

これがアセッサーとして、EQをクライアントと共に学び続けている、私の印象です。
点数主義ではない、目標達成を第一としない、けれども何か充実している、そういう知恵の体系です。
ここではそう思うに至った経緯から始め、実際にEQアセスメントをどのように活用したのかを報告します。

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Six Seconds国際認定資格を取得し、EQチェンジエージェントとしてEQを活用し活躍されているコーチングオフィス円 高橋美佐様より、EQコラムをお届けいたします。


 

私は、Google社で始まったマインドフルネスとEQの8週間のプログラムを提供しています。
プログラムの参加者には、最初にEQアセスメント受検していただいています。
EQアセスメントで、参加者のEQの現在地を読み解き、その後のEQコーチングで、行き先を決めてもらっています。
今回も様々な職種・年齢の方に自発的にお集まりいただき、とても楽しい講座になっています。

アセスメント結果に対する参加者の第一印象は大体4通りあります。
「その通り!」「わたし、ダメじゃない!」「納得いかない!」「レポート、読んでいません」などと、さまざまです。
そのあと、EQコーチングをすると「これなら、やれそうです」「感情に焦点を当てるって面白いですね」「やっぱりコーチングはいいですね」と言う感想をいただきました。

 

EQの「高い」「低い」より大事なこと

今回、EQのアセスメントとコーチングで相手と共に学んだことの一つは、大事なのは、EQの「高い」「低い」ではない、ということです。

アセスメント結果をお見せすると、多くの方が、EQの「高い」「低い」に、喜んだり、がっかりしたりされます。
私の講座に参加して下さる方は、努力家が多く、頑張って頑張って、成果を出してきた方ばかりです。ですから「高い」「低い」が気になるのかもしれません。

この気持ちはとても分かります。
なぜなら、私もEQを学び始めたとき、まったく同じだったからです。
EQの「高い」「低い」が気になる理由は、私たちが、これまでずっとそう教育されてきたこともあるでしょう。
たとえば小さな頃から「いい点数を取りなさい」「目標を達成しなさい」などと言われてきた経験のある方も多いのではないでしょうか。

ですが、今、私は異なる仮説を持っています。
それは、EQの「高い」「低い」は最重要課題ではない、ということです。
これは、EQの主張と異なるように見えるパラドックスです。
パラドックスというのは、EQが高いほど「仕事が、人生がうまくいっている」と感じる率が高い、とデータが示しているからです。

しかし、よくよく考えてみると、私達は、まるでテストの点を上げるように、EQをただ高くしたいわけではないはずなのです。
EQコーチングでも「本当の幸せって何?」という参加者の発言があったりします。
つまり多くの方が、本当に望んでいるのは、EQの高さではなく、意味や意義そして満足感のある毎日なのです。

EQは、満足感のある毎日を送るための指標のひとつ、です。便利に活用するべき要素、なのです。

具体的には、EQコーチングなどで「よし、やるぞ!」という「期待感」を持っていただくために活用するべき要素だ、ということです。
この役割を果たせれば、極端にいえば、EQ自体が「高く」ても「低く」ても何の問題もない、ということなのです。

 

「よし、やるぞ!」の期待感が生まれるまでの対話

例えば、経営者のAさんは、来期の事業計画の草案を立てていましたが、リーダー層との合意が取れず自信をなくしていました。

Aさんは、会社がコロナの状況を生き延びていくためには抜本的なシフトが必要だと思っているのですが、それをリーダー層と共有できないという悩みを持っていたのです。
先見の明があるアイデアなのに、リーダー層が受け入れてくれない、というのです。

一方、Aさんの共感力についても対話がありました。
「友人だと共感しながら話をするけれど、仕事では、出来るだけ共感せず、事実だけを話している」「自分の感情を、意識したことはなかった」という振り返りがありました。

そこで、Aさんに、会社のリーダー層とどんな感情を共有したいかお尋ねすると、経営者としてどんなアクションをとればいいのかが自然と生まれてきました。

最後には「コーチングってやっぱりいいですね」という感想をいただいたのです。

 

EQをめぐる対話で重視したこと

今回、講座参加者のEQアセスメントとコーチングで重視したのは次の3点でした。
1)EQの高低よりバランスに注目する
2)EQの高低より、強みに注目する
3)得たい成果から考える
です。

この3点だけ決め、あとは、アセスメント結果を素材に、参加者が自由に自分の可能性を探索できるようサポートしました。

その姿勢が「これなら、やれそうです」「感情に焦点を当てるって面白いですね」「コーチングはいいですね」という声につながったのなら、私もとても嬉しいです。

また、このEQアセスメントとコーチングは、参加者にとってはスタート地点です。これからどんなプロセスを経てどこに到達するのか、楽しみながら見守っていきたいと思います。

※事例は、個人が特定できないようにしていますが、WEB等での掲載について、ご本人の了解を得ています。

EQチェンジエージェント

コーチングオフィス円 高橋 美佐

 

コーチングオフィス円 高橋 美佐

―― EQ活用を伝えたい理由
私は、IT系エンジニア出身で、全ては理詰めで解決できると思っていた時代がありました。しかし、理詰めだけではどうにもならない場面をいくつか体験するうちに、人を動かすのは「感情」だと思いいたるようになりました。これが、EQに取り組み始めたきっかけです。
私がよく関わる、コーチや医療福祉関係の方たちは、現場では「気持ち」が大事だということはよくご存じです。しかし、相手の気持ちにフォーカスするあまり、自分が何を感じているのか「意識することもない」。結果として、疲れ切ってしまう方がとても多いです。
まず、自分を知ることが、実は、周りの人にとってもプラスの変化につながるのだ、ということを体験していただきたくて、講座や個人コーチングを提供しています。