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新年のご挨拶|今年の漢字一文字は「慣」

by : 6SJ  | 

2022年1月13日 | 

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新年最初の記事は、シックスセカンズジャパン代表の田辺康広より皆様へご挨拶です。

2022年 新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

ニュースから感じたEQの重要性

年明けからCOVID-19のオミクロン株が蔓延しはじめ、「第6波到来か?!」という報道が私たちの日常に心配をという種を再び巻き始めているように感じます。皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
私はあらためて{備えあれば患いなし}の言葉をベースに“今自分が備えられることは何か”、つまり“自分がコントロールできることは何か”に思考の焦点を当て、「うがい、手洗い、マスク着用、三密を避ける」を心がけた毎日を過ごそうと決意しました。

私には何かを考え始めると、いろいろなことの発想に飛び火してしまうという悪い癖があります。「備えあれば患いなし」から「適者生存」という言葉が連想されました。「適者生存」のコンセプトは、英国のH=スペンサーによって提唱され、ダーウィンが「種の起原」で用いた語ですね。平たく言えば、変化する環境に最も適したものが生き残ることとなります。「自然淘汰」という言葉も続きました。「自然選択」などという用語も飛び出し、発想の転換は続きました。

「適者生存」のコンセプトを借りれば、現在の環境に適した生活をする私たちであれば生存できるということになります。コロナ禍が始まった時に使われた「新生活スタイルの確立」とはまさしく環境への適応を促す言葉であったわけですね。

「遠山の金さん」から学ぶEQ

さて私事ですが昨年11月から衛星放送の「遠山の金さん(松方弘樹主演版)」を観ることにはまっております。開始後33分あたりで「北町奉行・遠山左衛門尉様、ご出座~ぁ!!」という掛け声とともにお白洲に奉行がさっそうと現れる画面が変わり、そして吟味が始まります。
奉行の背後に目をやると「至誠一貫」という横書きの掛け軸が飾ってあります。

シックスセカンズのEQモデルの中に自他を活かす行動選択「活かす」という探求領域があります。「活かす」の説明を進めるときに「誠」と英語のインテグリティ(integrity)やオウセンティシティ(authenticity)についてのくだりをすることがあります。他者の誠、自分の誠をどう自分の行動(判断や姿勢も含む)に反映するか、EQという能力はその機能を働かせる3つの大きな能力の一つであるという説明です。

この掛け軸を飾るということは、遠山奉行もEQ発揮を心がけるというモットーを持っているのだなと思うと同時に、裁きを受ける咎人たちにもEQの大切さを忘れるな、とうメッセージを届けているのだな、と勝手に想像しながら見ています。

さらに発想が飛んで、一貫の「貫」の字が気になりはじめたので、解字(漢字の成り立ち)を調べてみました。上の母の部分は”通す”という意味合いがあり、下の貝は宝物の意味だそうです。つまり、大事なものを大事なものとして扱い通す(続ける)という意味合いになるのだそうです。

そうなると似た漢字であり、「自己パターンの認識」の説明時に使う習慣という言葉の「慣」も気になり始めました。これもまた新漢語林で解字を調べました。りっしんべんは心の意味です。「貫」にこころがついていることになります。つまりは、始めから終わりまで一つの仕方、こころの働き方を通して“慣れる”の意味を表す組み合わせなのだそうです。

あ~、そうなんだ、という瞬間でした。

「慣」という漢字があらためて「新生活スタイルを自分で確立し、“これでいいのだ”“これがいいのだ”という心を貫き通していくこと」だと教えてくれました。

今年の漢字一文字は「慣」

年頭につらつらと発想する中で、EQ活用の学びを続ける自分にとっての今年(2022年)のレゾリューション(抱負)は、目まぐるしく変わる様々な環境への適応として「慣」の発揮を心がける、という気持ちで落ち着きました。皆様の今年の抱負とする漢字一文字は何になりますでしょうか。

皆様にとって実り多い2022年となることを心よりお祈り申し上げます。

シックスセカンズジャパン
代表取締役 田辺 康広

 

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