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EQ実践者の声「企業・組織のポジティブチェンジを支援する」

2015年6月15日 | 

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コンサルタントの役割は
企業・組織のポジティブチェンジを支援すること。
そのツールとしてTVS(チームバイタルサイン)は非常に有効。


株式会社ビヘイビアチェンジパートナーズ
代表取締役 組織感情コンサルタント 山本 憲幸 様

EQACアセッサー
VSコンサルタント

山本憲幸さんは「組織感情コンサルタント」を独自のブランドに掲げ、組織のポジティブチェンジを支援する活動で実績を上げています。2011年に独立する前は、大手コンサルタント会社の営業部門の責任者として全国の拠点の業績向上に貢献し、その後、組織開発コンサルタントとして全国のさまざまな企業の組織活性化を支援してきました。

経験を積み重ねるなか、企業の方向性や業績向上の道筋を決めるのは、必ずしも経営戦略だけではないということの発見が、「感情知能」の視点に基づく新しいコンサルタントを確立するきっかけとなったのです。

いい企業では例外なく、社員の心的エネルギーが発揮されている。
戦略実現の鍵を握るのは社員の「感情」

コンサルタント会社に勤務していた時代、多くの企業の組織活性化をお手伝いするなかで気づいたことがありました。社員の感情や心的エネルギーをうまく引き出し、活かせている企業は、例外なくいい会社だということです。

しかし、そうした企業は意外に少ない。企業の方向性を決める経営戦略は非常に大切です。しかし、戦略は、立案しただけでは成果につながりません。戦略実現に向け、社員がモチベーション高く取り組むことが必要であり、社員の感情が戦略実現の鍵を握るのです。企業経営者も、そのことは分かっていますが、どのように社員の心的エネルギーを引き出したら良いのかに頭を悩ませています。

明快なコンピテンシー

シックスセカンズのEQモデルに大いに共感したのは、具体的な行動変容につながる、非常に明快なEQモデルとそのコンピテンシーに落とし込まれている点でした。

納得のいく根拠に基づいており、一人ひとりが自らEQを開発し、目的を持った行動に向かっていけるよう導いていく筋道が確立されています。
加えて「EQの素晴らしさを多くの人に伝えたい、広げていきたい」という田辺社長の純粋な思いにも強い共感を覚えました。企業がより良くなっていくためのお手伝いをしたいと考えていた私自身の思いと重なるものを感じたのです。

自己診断が好きな日本人の心情にマッチ

独立してコンサルタントとして活動していくにあたり、確かなノウハウや資格を持つことはクライアントとなる企業の信頼を得るためにも必要だと感じていましたが、その点もEQを学ぶことによって実現しました。

日本人は「診断」が好きだと思います。自己理解につなげる診断ツールは無数にあります。そうしたなかで、シックスセカンズのEQアセスメントは統計的に非常に精緻で、論理的である点に、大きな特長があるといえるでしょう。私自身、EQの資格を取得することで問題解決のためのソリューションの幅が確実に広がっていくと予測していましたが、実際その通りになりました。

シックスセカンズ国際認定資格を活かして組織感情コンサルティング
EQ検査の導入をきっかけに

現在、「EQACアセッサー」と「VSコンサルタント」の資格を取得し、「組織感情コンサルタント」をセルフブランドとして活動しています。

企業とのお付き合いのなかで、いきなり組織の風土診断を依頼してくるところはまずありませんが、組織内に悩みを抱え、相談の相手を求めている企業は少なくありません。そこで、EQ検査の導入を切り口に企業との信頼関係を築き、企業の課題や改善点の仮説を立てたうえで、TVS(チームバイタルサイン)の導入をご検討いただくプロセスが一般的です。

TVSで見えてくるミスマッチング

TVSは、組織やチームそのものの課題解決や活性化に効果を発揮しますが、それだけでなく、経営者の思惑と実際の組織が進んでいる方向性とのミスマッチをあぶり出すきっかけとしても有効です。

経営チームの活性化を依頼されたある企業では、新たに役員として加わった数名の育成が当初の目的でした。しかし、個々の役員の問題ではなく、現実には経営チームそのものが十分に機能していないという大きな課題がヒヤリングからわかってきました。
また、実際にTVSを行う過程で、経営チームとしてのポテンシャルが非常に高いにもかかわらず、チーム内の信頼関係が希薄なために、コミュニケーションの行き違いや具体的な業務プロセスの停滞が生まれている実情が明らかになったのです。

VSは企業・組織の健康診断

これを数値で目の当たりにした経営チームは、すぐに自らの課題解決に乗り出し、きたんのない話し合いによって会議の運営方法を変更しました。また、チームの活性化を進めると同時に、各部署のリーダーが機能を発揮するようになり、部門間連携も改善する結果となりました。

VSは企業や組織の「健康診断」として非常に有効です。多くの企業、組織に定期的に行っていただき、課題の発見や解決に生かしてほしいですね。

VSは心理学の手法とも親和性が高く、ポジティブチェンジングに効果を発揮。
ファシリテーターとしてEQ向上をサポート

シックスセカンズのEQプログラムの画期的なところは、SEIであれ、TVSであれ、診断を体験した人の「気づき」から「受け入れ」までをファシリテートし、より良い方向へ導いていくためのノウハウを体系的に構築している点でしょう。

診断は有効な手段ですが、診断結果だけで良い悪いの価値判断を下してしまった場合には、効果的に診断が活用されないことがあります。フィードバックによって自らの現状を認識し、ポジティブチェンジへのステップにしていくには、ファシリテーターのサポートが重要な役割を果たします。この視点とノウハウを習得したことが、今、コンサルタントとしての活動に生きています

ポジティブな思考・行動のためのコンサルティング

私は「ポジティブ心理学」におけるレジリエンス・トレーナーの資格も取得しています。思考や行動のポジティブチェンジを図り、人生を充実させていくという方向性において、EQとポジティブ心理学は非常に親和性が高いと感じています。

私が考えるコンサルティングとは、単に企業の利益を上げるためのものではありません。クライアントのニーズに応じるだけでいいとも考えていません。組織で働く人々が生きていくうえでポジティブな循環を保ってゆけるよう、自分が持つものを総動員してポジティブに変化するきっかけを提供していくことと考えます。そのために、今後もEQとポジティブ心理学を融和させながら人々に貢献していきたいと思っています。