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ヒトは感情に騙される。自分の癖は自分が一番知らない。

by : EQプラクティショナー EQエデュケーター2 |森川 慶  | 

2023年3月22日 | 

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※この記事は、シックスセカンズ認定資格者として活躍するパートナーの皆様による、実践事例やEQ活用のヒントを紹介する記事です。

感情リテラシー:単純な感情状態から複雑なものまで、正確に認識し、解釈すること

自らの定義:「感情が伝えるメッセージを正確に読み解き、自分や他者の願望や欲求に気づく力」

ヒトは感情に騙される

感情が大事なメッセージであることは誰しもが分かっていると思う。
「自分の気持ちに正直になろう」「泣きたいときは泣いていいんだよ」という言葉もたくさん世の中に出回っている。

でもEQを学ぶ中で気づいたことは、ただ大事にするだけでなく、「正確に読み解く」という事が本当に重要だということだ。
多くの人が感情を「自分は正確に読み解けている」と思っているし、「感情はいつも正しい」と思い込んでいる。
だから世の中には「怒りたくないのに怒った。」という禅問答のような言い方もある。

自分では感情を大事に扱っていると思っているが、実は表面上の部分だけにフォーカスしてしまっているのかもしれない。
セミナーの冒頭に言われた

「無意識から意識下に変えていく」

これこそがEQのミソだと確信している。

つまり多くの人が感情に対して無意識レベルの読み解きになっているということであり、この読み解きレベルを上げない限り、感情に騙されてしまったり、感情という素晴らしいメッセージを活用できない事に繋がる。

自分自身の気づきとしては、「あっ、自分は今怒っているな」「あっ、この人は不安という感情がこの発言をさせているな」という頭からの囁き声が多く聞こえるようになった。

この声が聞こえるか聞こえないかが、感情リテラシーの一つの分かれ目だと思う。声さえ聞こえればあとは声に従い対応を考えるか、それとも感じたままに行動するかを選べるからだ。
今までは自分は選べてなかった。感情に動かされていたことが多かった。
だからこそ選べる自分に出会えたことにとても大きな喜びを感じている。

自己パターンの認識:習慣的に繰り返す反応や行動を認識すること

自らの定義:「自分が無意識に取っている感情、思考、行動を意識下に置く力」

自分の癖は自分が一番知らない

自分のSEIリーダーシップレポートの結果では、この自己パターンの認識のスコアが低かった。
最初にスコアを見た時は「ふーん、そうなんだ」程度の感想だったが、今振り返った時にまざまざと思い知らされていることの一つでもある。

自分はパターンに捉われている典型的なうちの1人だったかもしれない。
それはSIXSECONDSのセミナーへの参加姿勢が最も顕著に出ていた。

最初のUEQでは、「認められたい」「褒められたい」という気持ちが強く、発言にも表れていた。
一方、自分のクセである「正しいか正しくないか」を「ジャッジ」「批判」「批評」するスタンスが濃く出ていた。また自分と違う価値観への「否定」「拒絶」「嘲笑」が目立っていた。そしてその習慣は当然日常生活でも表れるため、そういった考え方・態度で社員と関わっていたので、自分が描く理想の人物像との乖離が常にあった。
実はこういう癖は自分よりもよっぽど周りの方がよく気づいているものだ。

そこからEQE(EQエデュケーター認定資格セミナー)EQPC(EQプラクティショナー認定資格セミナー)を通して、少しずつそうしたクセがあることに気づき、自分への反省を覚えるようになっていった。
中でも象徴的だったのが、EQPCではセミナーを通して共感的な言動をした結果、アピールをしなくても自然と人から頼られたり信頼されることができた。

自分のような本来、「自信がある」「楽観的な考え」の持ち主は、自分の現状をポジティブに見すぎてしまう傾向があるので、この自己パターンの認識によって把握することは非常に重要だと実感している。
 
最近、社員が息子の習い事の話をしてくれた時に、以前であれば「本当にその習い事でいいのか?」というジャッジを入れそうになっていたが、グッと抑え、「話しかけてくれたこと自体に感謝し、共感しながら聞こう」という選択を取れた自分が何よりも嬉しかった。

EQプラクティショナー
EQエデュケーター2
株式会社SCOPS
代表取締役 森川 慶

Six Seconds Japan シックスセカンズジャパン EQ Six Seconds

森川 慶
株式会社SCOPS|EQチェンジエージェント
これまで保育や教育の現場で子ども達に身につけてほしい力、育ってほしい姿と言われてきたこと、例えば「人に優しい子」「自信がある子」「諦めず、何事にも挑戦する子」など。こういった想いを一言で分かりやすく定義した言葉がEQ=こころの力だと考えています。そのため、職員に伝える時は、「決して真新しい概念ではなく、これまで皆が大切にしてきた事だよ。」と伝えています。
そして私自身がEQの学びによって人生が豊かに変化していく事を強く実感しています。だからこそ先生達にはEQを育む研修を年間通して実施し、先生達自身がまず幸せな人生を送ってほしい、そしてその成果を子どもと親に還元してほしいと願っています。

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