EQ診断はレッテル張り?! ABEMA Prime出演レポート&Let’s ディスカッション!
by : 6SJ |
2024年10月23日 |
先日、弊社代表の勝又がABEMA Primeに出演させていただきました。
出展:ABEMA Prime #アベプラ【公式】YouTubeチャンネル
「【EQ診断】感情面のIQ版?教育に活用ってアリ?優劣やラベリングされる欠点も?|アベプラ」
まず、ABEMA Primeのスタッフの皆様や視聴者の皆様にEQに関心を持っていただき大変嬉しい気持ちでいっぱいです。とても貴重な意見や視点を頂戴し、よりいっそうEQについて深く考える機会をいただけたことにあらためて心より御礼申し上げます。
今回のニュースのもととなった埼玉県の取り組みは弊社のものとは違うため、限られた内容でしたが、今後も多くの皆様と議論を交わしながら、よりいっそう皆様にEQの価値や魅力を伝えていきたいと感じました。
今回の議論を通じて、あらためてEQ教育について議論するときには以下の点を整理しながら考える必要があると感じました。
① EQ(Emotional Intelligence:EI,感情知能)という知能について
② EQを測定するということについて
③ EQ検査の結果をどのように扱うかについて(←今回は①②を抜きにここだけがフォーカスされてしまった。)
④ 子供たちのEQを教育現場でどのように育むかについて
ここからは、皆さんと一緒にこれらの4つの視点でEQについて考えていきたいと思います。
(一番下に皆さんからのEQや教育についてのご意見、視聴してのご感想を自由に入力するフォームがあります。ぜひ皆様の忌憚なきお声をお聞かせください。)
①EQ(Emotional Intelligence:EI,感情知能)という知能について
私たちも普及の活動をしていて実感していますが、EQというと「検査数値」や「検査そのもの」という印象を持たれますが、本来は誰もが持っている知能の一つであり、特に感情や人に対して働かせる知能の領域を指します。
皆さんも日ごろ、落ち込んでいる人を励ましたり、不安で緊張している自分を落ち着かせたりと自然に自他の感情を感じたり、その感情に対して対応したりしていると思います。これは、EQ(感情知能)という私たちに備わった知能が働いている証拠です。
そういった知能の働きを意識的に活用することで、心身の健康が整ったり、人間関係が豊かになったり、意欲や効力感が高まり、Well Being(ウェルビーイング)に寄与することが数々の調査研究で明らかになってきていいます。
最近では、EQやそれに関連する能力は「非認知能力」や「社会情動的スキル」等と呼ばれ、世界的にも教育現場において研究や実践(Social and Emotional Learning: SEL)が盛んにおこなわれています。
もっと詳しくEQを知る≫
EQとライフサクセスの関係≫
SELとは≫
国連で語られたEQ≫
国内、海外の調査等:
国立教育政策研究所 非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書≫
OECD Survey on Social and Emotional Skills (SSES)≫
また、ビジネスや医療福祉現場等、社会でも従業員のモチベーション、エンゲージメント、メンタルヘルスなど、メンバーや組織のパフォーマンス発揮において、EQ活用を促進させるためのトレーニングや検査を盛んに取り入れています。Google社が社員のEQを高めるために開発したプログラム「サーチ・インサイド・ユアセルフ」は、日本はもちろん、世界50か国で実施され有名です。(参考:https://mindful-leadership.jp/siy/)
これらを踏まえ、私たちは、より多くの皆様に自分らしい人生や、Well Beingな人生を送ってもらうにはEQ活用が不可欠であると信じて、EQ活用とその重要性について伝える活動をしています。
②EQを測定するということについて
医療、福祉、ビジネス、金融、経済等、あらゆる分野でエビデンスに基づいた取り組みが求められます。教育現場も例外ではありません。
そういった場合に、信頼性の高い検査やデータはとても重要な役目を果たします。
よって検査を採用する場合には、信頼性や妥当性を備えた検査の利用が必要です。
シックスセカンズの検査は、長年の研究と調査を基につくられ、アメリカ教育学会や心理学会が定める「レベルB検査(統計的に信頼性や妥当性が実証されたフォーマルアセスメント)」として認定されています。
そのEQ検査は本当に有効ですか?≫
EQ検査っていっぱいあるけど、どれを選んだらいいの?田辺さん教えて!≫
③EQ検査の結果をどのように扱うかについて
今回のABEMA Primeではここが一番のテーマでした。特に「レッテル張り」になるリスクを出演者の皆様も不安視していました。私たちもとても心配しているところです。質や効果の高い検査があっても、その扱い方ひとつで、凶器にもなりえます。
そのために、シックスセカンズでは専門的なトレーニングを行った人のみが検査を取り扱えるよう取り決めを行っています。
SEI EQアセッサー認定資格講座≫
心理検査が不快感や不信感につながってしまっているのは、このどう扱うかの部分が原因でもあります。
世の中には信頼性の低い検査や、取り扱いを間違えてしまっているケースがあるかもしれません。しかし、多くの研究者や実践家が長年の年月や労力をかけて、科学的な手法で導き出された理論や心理検査を一概に否定されてしまうのはとても残念であり、多くの実践者やその検査や理論で救われた人達までも否定されてしまうようでとても悲しく、まだまだ価値を伝えきれていない私たちの力不足を痛感します。
私たちはより一層、科学的で信頼のおける検査と、それを効果的に扱う専門家を世に広めていきたいと強く感じました。
④子供たちのEQを教育現場でどのように育むかについて
なぜEQが大人に限らず子供たちにとっても重要かについては「①」で紹介してきました。ではどうすればEQは育まれるのでしょう?効果的な検査やプログラムはもちろん存在しますが、シックスセカンズは、私たち大人がまずはEQの実践者となることだと考えます。私たち大人がEQ実践のモデルとなり、子供との関わりの中でEQを発揮することで、子供たちのEQは自然と育まれていくのです。
そして最終的には家庭、学校、地域など子供をとりまく環境が一体となって子供たちのEQを育む風土やコミュニティを構築していきます。こういったベースができた時に、検査を取り入れることでより客観性を帯びた自己探究につなげたり、効果を可視化することでさらなるプログラムや風土の改善に役立てることができます。
山形県鶴岡市熱海地区でのSELの取り組み≫
日本で始まっているSELの取り組み紹介≫
いかがでしたでしょうか。
EQについてあらためて4つの視点で見た時に、皆様にはどのような感情や考えが湧いてきたでしょうか?
①EQ(Emotional Intelligence:EI,感情知能)という知能について
②EQを測定するということについて
③EQ検査の結果をどのように扱うかについて
④子供たちのEQを教育現場でどのように育むかについて
皆さんの忌憚のない意見や考えをぜひ聞かせて下さい。
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シックスセカンズジャパン事務局
EQを学びたい方へ
Six Secondsグループは、グローバルで、科学に基づき、実用性の高いEQを世界各国で伝えています。日本オフィスであるシックスセカンズジャパンでは、最先端のEQの情報を日本語で発信するほか、Six Seconds国際認定資格セミナーの国内開催を行い、資格を持ち日本各地で活躍するEQチェンジエージェントと共に日本全国へEQを届けております。