田辺：
「SEI（Six seconds Emotional Intelligence Assesment）」を使うと、いったい何が良いかということについて少しつけ加えさせていただきたいと思います。検査の種類は3つの「能力テスト」「自己申告型テスト」そして「他者評価型テスト」があると言いましたが、実は検査としては違う種類の分け方もあります。それは、「公式（フォーマル）検査」と「非公式（インフォーマル）検査」です。フォーマルであるかどうかというのは簡単に言うと、検査にまつわる仕様書とか「テクニカルマニュアル」が発行されているかということです。

日本には4～5種類EQの検査がありますが、テクニカルマニュアルを開示しているものと、発行されてないものがあります。その点で言うと「SEI」はテクニカルマニュアルというものをしっかりと発行しているフォーマル検査であると言えます。

次に、心理検査はレベルA、B、Cとランクがあります。
「A」というと、広く一般にプロフェッショナルであれば使えるものです。
「B」になりますと修士号を持つか、あるいは吉田さんのように専門のトレーニングを受けた方しか使えないというものです。
なぜならば心理的にインパクトがあるということで、全米心理協会などがレベルを認定します。
レベル「B」、「SEI」はこれにあたります。

レベル「C」というとドクター（博士号取得者）とスーパービジョンをする方たちが使うというレベルもあるんですが、これはEQの検査ではなかなかないです。

そういった意味で言うと、日本で唯一レベル「B」という認定を受けているのは「SEI」になります。

さらに「SEI」には３つの特徴があります。
「グローバルベース」
グローバルベースでの位置も知れるし、日本人の中での位置も知れます。また中国に赴任する方であれば中国人の母集団の中でどこにいるかもわかります。

「実践的」
測ることだけじゃなくて伸ばすということを目的としているため、EQを伸ばすための手法をしっかり持っています。

「科学的」
テクニカルルマニュアルを開示している非常に評価の高い、安心できる検査だと言えます。

吉田さん：
テクニカルマニュアルについて触れてくださいましたが、私たちもお客様からお問い合わせがあった時に「こういった特徴を伸ばしていきたいが、どこを改善していったらいいだろうか？」

という話があったんですね。その時に私たちテクニカルマニュアルをベースに、

「こういった傾向を伸ばしたいのであればコンピテンシーの相関関係があるのはこういうところです」

ってデータを示しながらご説明することができたんですね。その時にとても喜んでくださいまして、

「こんなにしっかりとデータで証明してくださるんですね」

って言っていただけたんですね。
お客様に説明することができるそれだけのエビデンスを我々も手にすることができるっていうのは本当に安心して活動できる要素だと思っています。